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森の休日社
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ティンクナ
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    ティンクナ 
    (福井岳郎 岡田浩安 吉田ユウ子)
    (アンデス音楽)

    (ティンクナ自体はフォルクローレだけでなく、
    オリジナル曲も多いユニットです)

    よく覚えてないのですが、私にとってアンデス音楽は、
    昔の何かの良くない記憶と結びついているようで、
    何となく私はこれを聴くのをさ程好まなかったのですが、
    ティンクナのお陰でまた好きになれるようになりました。

    ティンクナHP

    岡田浩安さん

    主にサンポーニャ奏者。

    初めて聴いた時から、あきれる程上手かった。
    もともと本州ですでに定評あった演奏家なので。

    最近とても驚いたのは、マイクのない会場で聴いた時。
    まさか、これ程いい音だと思わなかった。
    いつもものすごく上手いのですが、更にマイクないと最高!!!

    「一見のんびり」として個性的な外見、味。センスのいい服装、
    どの楽器演奏しても上手い楽器力のすごさ、
    ユニットのお兄さん役でメンバーに対する情も厚い人。

    生活等の事情で時々福井さんの演奏にムラがあると、ぶーたれて横目でニラみ、
    でも福井さんが演奏いい時はにっこり本当に幸せそうで、見てると面白い。
    ティンクナの押さえ。
    彼は特にここ二年位、ティンクナの三人としての演奏のチームワークの素晴らしさを
    深めることにも力をそそいでいたように思う。。
    昔から三人それぞれに良かったですが、ここ二年位で「ティンクナ」という
    ユニットで活動する必然性をライブでファンに見せてくれました。
    元々ソロが素晴らしかったけど、最近はユニットでの活動も素晴らしい。

    最近少し違うジャンルの音楽とのライブを観ましたが、
    懐深く相手の楽器のいい演奏を受けて、きっちり投げ返し、
    それがまた曲全体としての音量も旋律も、バランス絶妙。
    場数を踏んできたミュージシャンの演奏を聴く楽しさを感じました。

    いつ聴いても超上手いですが、
    ライブごとにいろいろな演奏の仕方にトライしている感じ。

    ケーナも素晴らしい。日本のケーナの名手は演奏を聴いた後時間が経つと
    「技・テク」の部分の音が耳と印象に残ることが割と多いのですが、
    若いながら岡田さんのすごい所は「ただ素朴に普通にまっすぐ吹いた時の音色がいい」こと。

    でも彼の笛はすごい「技・テク」も沢山持ってて、
    今はそっちに走りまくってる感じアリ。

    ソロCD「ウタウ葦笛」もとてもいいです。
    「手品師ワルテル」は笛の楽しさ満喫!!
    ライブの演目の中では好物のおやつ、みたいな嬉しい曲。

    アンデス音楽とまた違うこのオリジナルCDは笛の音の良さ、深さ、
    大自然と大都会の融合を感じます。

    ◆.......と、ここまで来てごく最近9月上旬彼のライブに行きました。
    11月予定の新しいCD「カゼイロ」発売にさきがけての。
    初めて演奏を聴いてから、彼はコツコツ腕を上げ続けた人ですが、
    今回のは「彼に何が起こったのか」という位、質の転換がありました。

    会場中が岡田さんの笛の演奏に息をのみ、熱狂しました。すごい変化。
    でも、これはやはり今までの地味なコツコツの延長にあった気がします。

    官能的なサンポーニャ。口の当て方や息の割りふり、切れ目、曲想の設定、
    こんなに丁寧で自由な岡田さんを今まで観たことなかった。

    ケ−ナもコントロ−ルがぐっと深くなり、
    荒々しいテクの要る部分でも、音がひねずに出てくるし、
    超丁寧だからテクがテクと聴こえない感じ。

    また「山の家」という静かな一曲の終章では、
    かつて感じたことのない種類の振動が客席にも伝わってきました。
    つまり通常笛の大きな音の時の振動って、会場の空気を切りさくように響いて来るのですが、
    今回のは笛の音に伴う影の静かな振動が、部屋中の空気全体に上手く伝わって、
    一緒に微妙に共鳴しながら振動している感じ。

    岡田さんは今まで楽器で勝負していた感じがした。
    もともと定評ある上手い演奏家でしたし、力で笛を制御して思うままに出来る人でした。

    でも今日は笛にそっと口を当てて一緒に演奏を始める感じだった。
    「笛は岡田さんのものになった」と、今日はじめて思った。
    演奏が優しくなった。やはり「愛」が深まったのでしょうか。うしし。


    岡田浩安HP

    ◆後日追記(2005年1月)span>

    久しぶりにライブに行って来ました。
    今回は関西からスティール・パン奏者で音楽監督やCMで活躍の山村誠一のライブに
    岡田さんと札幌で有名なギター・デュオ「池庄」の池田靖司さんが即興演奏で参加。
    このライブは民族楽器を使ってはいますが、民族音楽のライブでなく山村氏のリードの元に
    行われた三人の違うジャンルのミュージシャンの即興・セッションでした。

    私の好きな分野である民族音楽でないので、音楽の感想はさしひかえ
    三人の違う個性の演奏から、とりとめなく浮かんだことをちょっと書きます。

    リードは山村さんの現代音楽的な演奏は、未来的、現代彫刻等のモダンアートを思わせる
    カンジでした。70年の大阪の万国博覧会の未来都市の建築物を思い出した程。
    コーティングされた、人間・生活感のない昇華された清々しいオブジェの数々にルーツがあるような。

    濃い人間的な音の出る民族楽器を使いながら、自分という人間の体温をオフにしていくような
    山村さんの演奏には、どこか「あまんじゃくな気概」をちょっとカンジて楽しかったです。
    澄んだ水のような空気・クリーンな未来の空間。

    フォルクローレ中心の岡田さんも、アコースティックインストゥルメンタル・ギターの
    池田さんも又全然違う個性なのですが、とても上手い方たちなので
    練習もほとんどない即興だったと思えない程のハマった演奏となりました。

    ラテン・ジャズというのでしょうか、岡田さんはこっちに飛んじゃうことも出来るんだなぁと
    又驚かされました。
    この三人のライブ、現代彫刻の美術館で聴いたらすごくぴったりするような気がしました。
    子供たちも呼んで、何かしたら楽しいのに。

    ※この日三人の方の共通のご友人でノコギリ演奏家のKapoという女性が最後の方に
    演奏に加わりました。Kiccorie’sというユニットで活躍中。
    のこぎりはイメージと違い「のびのびした、きれいな音」がしました。
    Kapoさんは表情とか雰囲気から福を感じる楽しい方です。この方だから
    ノコギリはこんなかわいい楽器になってくれたのだと思いました。
    (Kapoさんも手をケガしたりすることは、あるそうですので
    子供さんは絶対に真似しないでほしいと思います。)

    私は音楽が全然出来ません。聴くのは大好きですが自分では「からきし」ダメ。(はは)
    だから思うのですが決まった曲を演奏する普通のライブと違い、
    「違うジャンルの音楽家同士」の即興演奏のライブは、
    少しでも音楽をかじったことのある人の方が、更に良さが分かると思いました。

    面識のほとんどない人と、いきなりその日その場で即興演奏するというオソロシイことは
    相当音楽能力が高くないと出来ないことです。

    ただ楽器を全然したことのない聴き手にはその部分が分からないので、
    音楽をする人達だと、即興は普通のライブと又違った素晴らしい勉強・楽しみになるのだと思います。
    (今日の演奏は素人の私のような人が聴いても、即興と思えない位完成度は高かったですが)

    多分私が「音楽が少しでも出来る人」だったら、即興を一杯聴いて勉強するといいかもなぁ、
    と思いました。(でも私は音楽できないの。はは)
    即興は素晴らしい演奏会であり、音楽家同士の創造、実験の場、企画会議みたいな側面も
    あるように思いました。

    ★ちなみに岡田さんは又人間的にもアーティストとしても熟成度が進んだカンジがしました。
    音に当たり前のように陰影をつけたりして、テクニックも超磨きがかかりましたが
    内容的にもさらに、さらに。
    濃い、匂いのいいお酒になっていくように。

    岡田さんは昔から、定評ある超上手い演奏家でした。
    ただ昔は時々ライブで彼の演奏に内心「苦情を言いたくなる」場面がありました。
    ごくたまに。

    ふふ、それは「やんちゃ君」というか「コーナーすれすれでカーブを切る車の運転」みたい危ない演奏にトライするということです。博打のような。
    (テクニシャンの性(さが)というのでしょうか)

    そしてたまに、崖下にちょびっと落ちてくれた。
    笛は音が派手だから、目立つのですね。
    (それでもプロとして十二分に素晴らしい、鑑賞に耐える上手い演奏ではありましたが)

    人間の耳が聴いて不快にならない、すれすれの線を探るかのように。
    これ以上だと「不快な音」というぎりぎりにあえて突っ込むのです。
    全曲その吹き方という訳でなく、一回に何曲かだけ。

    私は普段の岡田さんの普通に吹いた、フォルクローレの演奏のファンなので、その「挑戦」を止めてほしいと、いつも思っていた。
    ”耳が痛くなる!!”と。

    でも今になって思うのは、あの「突っ込み」が今の岡田さんをつくったのだと思った。
    今の岡田さんの演奏は「突っ込む」訳でなく、オーソドックスな演奏です。
    ただその深みとか熟成度によって、岡田さんのアートの世界が確立されつつある。

    この人は多分、この人なりにすごいアーティストになっていくのだなぁ、と思います。
    客席にとっては「すごい」とかはどうでもいいことなのですが、この頃岡田さんの
    ライブに行くと「アート」ってどういうことなんだろう、と柄にもなく考えたりする時があります。

    ★岡田さんをはじめ、素晴らしい演奏家の舞台を観る(聴く・鑑賞する)と思うのは、
    「やはり私はアートを通したその人」を感じたいのだなぁ、と思います。
    「すべてを含めたその人」を、舞台の上で観たいんだなぁ、と。

    (オフの部分の皆さんは個人差はあれど、それぞれに普通の人間だと思いますが)

    ★最近大きなジャンルになりつつある、
    特殊な目的に作られた、治療用等の音楽がありますね。
    ただし、通常のアートの音楽でたまたま、結果として「癒し等」になるのもありますが、
    ここでは除外。

    「癒しの音楽」や「瞑想するための音楽」は、確かに目的をきちんと達してくれる
    素晴らしい音楽だと思います。同時にアートとしても素晴らしい作品も沢山ある。

    ただ素人の聴き手が思うことは、
    そういう音楽はただ「聴いてる自分が主役になるような」音楽だということ。
    聴く人のストレスを解消したり癒したり、瞑想しやすくなるように
    つくられた機能的な優れた「目的を達するための音楽」。

    こういう「目的アリ系音楽」はとても良いものばかりだし、
    私も時々お世話になって助かっている音楽ではあります。
    また「目的音楽」でなく普通のアーティストの音楽でも、
    何か「アーティストが何かを表現するアート」としての音楽という以上に
    「何か聴き手に対して意図・作為・操作」を感じる音楽がまれにありますね。

    「自分の表現としてのアート」がたまたま聴き手に共感や影響を与える場合と違って、
    これは結構聴き手に「侵入してきたなぁ」という感じを与えることがあります。

    「余計なお世話」という訳でではないですし、その侵入が良い結果をもたらす音楽もありますが、
    基本的に私は、「素晴らしいけど苦手」だと思う。
    本当に神経の休まるというものとは、微妙に違う治療用のものだと。

    確かに癒してくれたり瞑想させてくれたりする「目的音楽」は役に立つのですが、
    病気の時だけ飲む医薬品(ないと困る絶対必要なものですが)と似ていると思う。

    病気を治すだけでなく、「病んだ根源」を癒してくれるのは、
    私に合わせて調合された薬(これがないと病気自体は直らないので、とても感謝しています)でなく
    「他者の存在」の響きのようなものの気がします。
    その「他者の存在」が病んでいても、健康でも、とにかく自分と違う存在。
    それは自分の中に入ってこようとしなくても、その他者の存在の響きを聴くことで逆に自分も
    生き返るし、自分になっていけるような気がする。
    そこにいる凝縮された他者の存在感に、自然に自分が反応し始める。

    私も私になっていく、というのでしょうか。

    (他者の存在は、それが悪意等でなく、良き思いへ何かしら向かっていくようなものであれば
    何でもいいですよね。
    又「他者」とゆってもやはり相性がありますので、自分と似てても違ってても相性の
    良いものだったら何でもいい)

    「治療者と患者」という絶対必要ながら、特殊な関係でなく、
    自然な普通の人間関係が一番、というのでしょうか。

    私にとってアートってそういうことかなぁ、と思ったりする。(まだ良く分かってないけど)
    特に舞台に何かを鑑賞しに行くということは。
    (以上は、アートを「癒し」という点でだけから考えたことです)

    アートによっては、好みでないのもあるしそうでないのもあって、
    こればっかりは人それぞれでだから、それぞれ又別の考えもあるかもしれない、
    私の個人的な感想でした。 

    そして岡田さんはまだ若いのに、この「他者の存在」と「侵入」のラインを絶妙に
    見極めつつあるような演奏をしてくれます。

    これからも一生聴いていきたいと思うアーティストですね。
    (他の皆さんについてもそうですね。一生後日追記っていう「追っかけ」も一生)

    ★岡田さんはお師匠筋に当たるテレビ等の仕事でも有名なケーナ奏者の橋本仁氏と
    「MAYA」というフォルクローレユニットを組んでいます。

    又アルバ奏者の志賀昭裕さんやHard to findの星直樹さん、
    ボーカリストの吉田ユウ子さん等いろいろな素晴らしい演奏家達とライブをしています。
    最近は北海道在住の柳瀬美保(booxbox)さん(海外でも活躍の画家で、作家で音楽家)の
    CD「ふたつの小鳥」をプロデュースも。

    ◆後日追記 2005年10月

    ついに「トロ」のライブを聴きに行けました!
    ティンクナの岡田浩安さんと、吉田ユウ子さんの二人ユニット。
    どうしてか、めぐり合わせが悪くてずーっと行けなかったのでした。

    「トロ」って、日本語の語感では何となく妙なユニット名のような
    気がしますが、これは何故この名前になったのでしょうね?
    私には分からないのですが、
    札幌の「いい店多い」ので歴史あるビルに入っている
    小さなスペイン料理店が、たまたま同じ名前です。
    もしかして二人は、ここでユニット結成を決めたのか?(違うか)

    私は五年以上前から彼らの出るライブを聴いていたのですが、
    (プロとして岡田さんは、その前からずっと本州で定評ある
    知られた方です)
    本当に彼らは音楽も、ご本人たちも「いい味」になってきたなぁ、と
    思いました。

    人一倍努力家の彼らの音楽は、行きつ戻りつしながら
    年を重ねるごとに「すごく」なっていく一方というカンジですが、
    ミュージシャンとして外見の雰囲気も、二人とも素敵になってきたなぁ、
    と思いました。

    「舞台の水」ってあるのでしょうか?音楽以外の良い変化。
    アンブランテというユニットの中島さんというマンドリン奏者にも
    同じことを思ったのですが、
    「人の視線」「舞台の水」に「あか抜ける」というか、
    磨かれるというか、服装も雰囲気も、動きも何もかもが
    いい具合に、味が出る場合がありますね。

    他民族音楽の場合、あまり華美ではなく、
    どちらかというと質素ですが、いぶしたようなセンスがあって
    私は好きですね。

    華やかな演劇や舞踊の人たちとは、又別種類の良さ・HANAですが。

    まあ人間、長く生きていると、いい時もあれば、逆の時もあって
    その時その時、外見だって簡単に変わると思います。
    誰でも人生波がありますので。

    ただ、今の二人は今が旬の時期の一つかなぁ?と。
    ずーっと昔からがんばってきて「ここまで来た」という
    素敵さ。

    私は今回小さなギャラリーで行われたこのライブを聴きながら
    思ったことは、
    「誰かテレビ番組のスタジオに、彼らを呼んでほしい・ほしい!!」
    ということでした。(はは)

    他民族音楽には、素晴らしいミュージシャンが沢山おりますが
    彼らは、この種の音楽のミュージシャンとしては若い二人だし、
    実力と個性一杯の音楽家だし、ルックスも「すごい美形」という訳で
    ないですが、ビジュアル的にも映えると思うし、大好き!!

    吉田さんはモデル体型を維持している、
    品のいい「きれいなお姉さん」というカンジ。
    笑顔を忘れない偉い人だし、
    「女性として、美容とお洒落等」面でも、努力を忘れない人です。

    (完全主義も大変だと思うのは、だらしない私か....とほほ)
    でも吉田さん、オフは素敵ながらも決して気取った人では
    ないです。

    岡田さんはどちらかというと、ファニーフェイスの良さ。
    でもフランスなどの俳優って、「美男子」っていうのと又違う、
    「いい味」をとても大事にしますよね。
    大らかで、こだわらない、とぼけたような持ち味が魅力!!。

    他民族音楽らしい、どっか「いぶしたような」良さ。
    ナチュラルな味わい深い魅力の外見とか
    優雅さ、品とか、雰囲気とか、服装や髪型にも
    アーティストっぽいサービス精神があるし、
    スポットを当てて、彼らのことをテレビなどを通じて
    広く知ってほしいなぁ、と思いましたね。(はは)

    メジャーな市場の音楽でないし、「他民族もの」という
    大きなハンディを持っているので、外国人は認めてもらいにくい分野。
    本気になるほど「けもの道」の彼らですが、
    「どうか皆さんで応援して頂きたい!!」と思ってしまうのです。
    (日の丸の良さ!日の丸がんばれ!)

    デジタル音楽と違い、アコースティック音楽はテレビやCDでは
    その演奏の「一番いい部分」を再生できないです。
    でも、ある程度までなら、機械でカバーする技術もあるようだし、
    二人のことを知ることで、

    他にも沢山おられる、素晴らしい他民族音楽の音楽家の方々の
    存在を知って、ライブハウスに沢山の人が来てくれたら
    楽しいなぁ、と思ったのです。(くすん)

    やはり、他民族音楽の方たちのライブを続けて何年も聴いてて知ったことは、
    お客さんの沢山いる、音響設備等のそろった大きな会場で演奏する時は
    やはりあとから思い出しても楽しめるような
    いい演奏が聴けるということです。

    別にお客さんが多くても少なくても、皆さんベストをつくすのですが
    でもやはり、お客さんびっしりで、
    大会場で設備も万全だとミュージシャン冥利につきると
    思うし、人間だから「ノリ」が違うと思うのであります。

    だから、こんな二人がテレビに出たりすることにより
    「他民族音楽」の他の沢山の皆さんのことも、
    知るきっかけにならないかなぁ?と思ったのでした。

    客席もいい演奏が聴けるし、どうか「お客さん達!!ウェルカム!!!」
    (はは...)

    他民族音楽は比較的アットホームな会場で、ライブをすることが
    多いせいもあり、続けて通っていると
    不思議な、軽い独占欲のような感情を経験することがありますね。

    音楽に「惚れる」というのは、しょっちゅうですが
    別に恋愛感情はなく、客席と舞台以上の関係は何もないのですが
    それでいて、何となく「このまま、あまり広まらないで、いつまでも
    自分達のマイ・ミュージシャンでいてほしい」みたいなネガティブな感情。

    本当に初期の、通り過ぎる一時的な軽い感情なのですが。

    これは音楽だけでなく、何かのファンになったら皆さん誰でも
    大なり小なり経験すると思います。
    そしていずれすぐ消える感情であることも、経験した皆さんは
    ご存知と思います。

    でも「ライブ」に関しては、私もしばらく通うと卒業したから
    声を大にして言いたい!!!

    大会場でお客さん一杯の時の、
    彼らの「晴れ姿!!」「武者ぶるい」「ノリノリ」を
    聴くのが、音楽鑑賞面でも、ファンとしても冥利につきる!!と思います。

    ただし、小さい会場はあなどれません。
    主催者と、客席と、ミュージシャンのいろいろな要素が
    上手くかみ合ったとき、
    大会場にない、何ともいえない人間を感じる素敵な「ひと時」となることが
    沢山ありますから。

    「ライブ」会場って、人間の集まりだって。
    お店の人も、ミュージシャンも客席も、立場は違っても似た痛みや喜びを
    かかえて生きているんだなぁ、って、思える自然さ。
    音楽もそういう沢山の、自然な人生から生まれる音楽。
    それは又大会場では、聴くことができないですから。

    逆に、このアットホームな、音楽を通した人間的な空間を大切にする演奏家も
    沢山おられますので、どちらがいいとは言えません。

    両方それぞれの良さだから。

    ★さて、話が大きく飛んでしまいましたが、
    この日の二人は、ご本人たち曰く
    「ああ、すごい緊張してしまう」という状態だったようです。

    でも音楽はとても良かったですよ。
    アットホームな素敵な会場で、客席とステージが
    本当に近かったし、客席が顔見知りばかりだったので
    お二人とも、照れていたのかもしれないですね。
    内輪というカンジがありました。

    岡田浩安さん

    今回は、面白い演奏が一曲ありました。
    現在11月発売予定の、新しいCDを制作中の岡田さんですが、

    今回のライブでは「こだま」と呼ばれる機械を使って、
    岡田さんのCDのレコーディング風景を見せてもらった
    ような曲も、一曲ありました。
    手足と呼吸器官、全身全部を使っての、スーパー忙しい演奏ですが
    音楽は素敵でした。

    ああ、こうやってCD用の演奏っていうのをするんだなぁ、と
    感動いたしました。

    (CD買うことはできるけど、制作中のスタジオは関係者以外は
    入れませんから)(でも入らないからいいのかも?と客席は
    思ったりもします)

    彼のお師匠さまであり、ユニット「MAYA」のケーナ奏者の橋本仁氏は
    独特の音楽の世界を持つ、テレビ等でもすでに有名な方であります。
    今の岡田さんはライブでも、若くていろいろな種類の演奏に
    次々トライしているという印象があります。

    ただ確実に少し別の音楽の世界を持つ、若い岡田さんもこれからますます
    ご活躍してほしいと、思います。

    次々素晴らしい音楽家が一杯現れると、業界全体が盛り上がって
    かえって聴く方の音楽熱も上がり、各ライブを聴く回数も増えますよね。

    吉田ユウ子さん

    本当に久しぶりに吉田さんのボーカルを聴きました。
    しきりに照れ照れとされておられました。

    今の吉田ユウ子さんの歌は、若い大人の女性の声でありながら
    歌い方がぎりぎりの所で、児童向け、アニメーション向けのような、
    文部省ぎりぎり管轄のような折り目正しさがあります。

    でもそれが今の自然な吉田さんなのだと思うし、
    ぎりぎりで抑制したような情感が、吉田さんの場合
    「ぶりっ子」というか「かまとと」っぽくならないで、
    清純で、余韻が官能的で、自然で、大人の私も「うっとり」満足できる
    というカンジ。
    (そう、子供も喜ぶかもしれないけど、年取ってもウレシイ歌い方)

    今回素晴らしかったのは「花祭り」という曲でした。
    何回も吉田さんの「花祭り」は聞いたことがあるのですが、
    岡田さんの演奏で、聴いてる方がどきどきするような
    「ときめきのある」歌になっていました。

    ごくオーソドックスに、この聴き慣れた歌を歌うのですが、
    それがとても丁寧で、新鮮で、自然な恋の歌い方。

    多分音楽歴がずいぶん長いにもかかわらず、
    吉田さん自身が、音楽にも歌うことにも、舞台に上がることにも、
    まだまだ、ときめきを失くしていないからなのだと思います。
    生きてることにも、出会う沢山の人たちにも。

    (こういうの、何の仕事の人でも同じだと思うので、
    見習いたいなぁ、取り戻したいなぁ、と思いました)




    福井岳郎さん

    主にチャランゴ奏者(教室もやってます)・ボーカル

    ここ数年の間のチャンランゴを始めとする楽器の演奏の上達には、本当に頭が下がります。
    がむしゃらに進んできた感じ。

    もともと昔から十分プロの水準の演奏でしたが、
    ある年のクリスマスライブで、初めてあれを聴いた時は驚きましたね。

    彼のチャランゴの弦から小さな光る無数の珠が次々あふれ出し、
    こぼれ落ちていくような名演奏。
    ああ、素晴らしかった。(よくぞここまで.....)

    今はチャランゴの演奏の仕方も数種類あって、それぞれに素晴らしいです。
    ただ生活事情で、練習量が落ちると演奏にムラが出ることがたまにアリ。

    聴かせるボーカル、沢山の良い作詞作曲、それから幾つものユニットのリーダーとしても
    沢山のファンを持っています。
    福井さんの曲は一般のポップス・フォーク系の良さもありそっちもいいです。

    私は学生時代、大抵の学校行事が苦手でしたが、
    その歌は結構好きでした。
    これは別に学校行事に何の関係もない歌ですが、
    福井さんの「旅の空の下で」を聴いた時これ卒業式に歌ったらすごく合うなぁ、と
    妙なことを思いました。いい門出が出来そう。

    別にコーラスも特に好きでないですが、
    この曲は混声三部で歌ってもまた映えると思います。
    柄にもなく「合唱団」ごっこしてみたい。たまには。

    まあでも一番いい歌い方は、
    福井さんの飾らないさり気ない声で歌うことですね。

    飾らない性格、わりと長所短所をソフトにさらけ出すナチュラルさ、
    見かけによらない大人の落ち着き、しっかりしたリーダーシップ、器が人気。

    なお彼の曲の中で、一曲だけ他と少し趣の違う曲があります。
    そうLove song「ピヨピヨ」を彼は必ず最後の方に歌います。
    その歌詞のスゴいこと。(女が聞くと、ちょっとびっくり)

    初めてこの曲を聴いたときは
    「こいつはただ者じゃない」と思いました。(失礼致します)

    本人は、自分が死ぬときはこの「ピヨピヨ」をライブで歌っている最中に死にたいと
    おっしゃっていますが、長生きしてほしいものです。

    ★パパになったばかりの福井さんは
    今、音楽以外にもとても大変な時のような気がします。
    でもめげずに「おなかとおなか」という出産songのCDをプロデュ−ス。

    他アンブランテ アイレ みかこバンド ララバイで活躍

    2005年10月追記

    「ララバイ2004(ユニット名)」ライブ

    これは去年10年ぶりに活動を再開した「ララバイ」の久々のライブでした。Hard to findの小松崎健さんと、「ティンクナ」の福井岳郎さん。
    実は、去年一度聴いたのですが、今回の方が格段に良かったです。

    やはり、赤ちゃんだった福井さんのお子さんが、少し大きくなったのかなぁ?と思ってしまいました。

    同じ「娘のパパさん」としてずっと先輩の健さんも、そんな福井さんを温かく見守るような、丁寧な演奏で応えていましたね。

    福井さんのライブは、生活状況によって、時々演奏にムラがある場合があるのですが、絶好調のときも、そうでないときも、
    とにかく「楽しめる音楽、元気の出るライブ」だと思います。

    何かこう、人間的にリラックスして楽しい気分で帰れるのですね。
    ライブを楽しんだ!!という、良さ。
    「また明日への元気が出る」という、良さ。
    これは福井さんのすごい所だと、私はいつも思っています。

    お二人とも、ユニットのリーダーだけあって、いつもさりげないプロとしての心配りを感じさせる方々です。
    (彼らのユニットのメンバーも)

    営業、人間関係、演出等々、インディーズにはマネージャーも付き人もいないので、リーダーには音楽以外の役目が沢山あります。

    私より年上なこと、インディーズとしての活動等で彼らは私にとっては
    「お兄さん」を感じる方々なのですね。
    (私的にお話したことは、ほとんどないですが、でも舞台を観て、教えられたことが沢山ある方々です。感謝。)

    例えばこの日は服装。やはり、これで舞台を観る客席サイドも日常を越えた、新鮮な気分にひたれるのですね。

    これはお二人だけでなく、インディーズの方でも心得ておられる方けっこうおられます。本来は音楽を聴きにくるだけなのですが、舞台だからプラス、何か目にも小さなインパクトがほしい。

    センスを感じる古びたシャツでもいいし、
    何かちょっとした小さな装飾品一個や、布一枚でも。

    別に舞台衣装は、アコースティック系の場合「華美・取っかえひっかえ」である必要な全然ないですが、客席サイドとしてはライブの舞台に、やはり期待してしまうのは「質素な中にも、カタギと違うアート系」の雰囲気。

    ほんのちょっとでいいし、基本的に人間はお互いそう変わりないので、
    親しみ持てるアットホームなライブをベースに、
    ちょっとだけ「日常でない」雰囲気。

    な〜んって、ワガママ言うとダメですね。舞台アートは会場借りたりするだけでも、経費が一杯かかりますから。

    ★健さん
    今回、健さんで驚いたのは、ダルシマーをアンデスっぽく演奏したり、ミュゼ(フランスの音楽で、この日のライブ会場の主の方の音楽)っぽく演奏したり出来るということでした。

    私は、健さんのHard to findの演奏の大ファンなのですが、
    たまにこういうのも良かったです。ウィンナー・コーヒーの上にのったクリームみたいな、おいしさ。すごく得した気分。

    何だか健さんの隠れた面を聴かせてもらえて、これからの演奏活動に又期待が高まった一日でした。

    ただこの日の演奏の変化は「職業的に会場や共演者に合わせた」というプロとしての技術力だけでなく、

    素敵な会場・主催者と、久しぶりの共演者との演奏、そして音楽仲間の多い客席のメンツのなごやかさで、興が乗ったというカンジで、なお良かったです。

    ☆客席サイドとしては、健さんに限らず聴いててちょっと迷うことがあります。
    それは以下のようなことです。

    「ある日のライブ」の演奏には、大体三つのベクトルが働きますね。 曲目や演奏の仕方等々に対して。

    ?演奏家がその日演奏したい音楽
    (やはりその時の旬、その時表現したいものだと思います)

    ?お店等の会場や主催者の求めるような音楽

    (よく分かりませんが、やはりお店の雰囲気、
    売り上げとリンクするような演奏の仕方を求める場合も
    あると思います。

    お店の休日などに店主の趣味と好意、お店の常連へのサービス等で主催してくれる場合は、ミュージシャンにまかせてくれると思うのですが)

    ?客席サイドの聴きたいもの

    (かなりしょっちゅう聴いている常連以外のファンは、あまり演奏の変化球を好まない気がします。好きなユニットの「おハコのサビ」っていうのがほしくて行く場合が多いかも?
    それがないと、ちょっと不満だし。

    昔、ショパンコンクールで優勝したクラシック音楽のピアニストのダン・タイソンが若い頃、自分のコンサートで「ショパン」の曲ばかり客が求めるので、嫌気がさしていたという話を聞いたことがあるので、ジャンルが違っても、こういうことってあるのだと思いました)

    やはり、?〜?のどれかの力が強いと、そこに合った演奏になると思います。
    私は良くは分からないですが、この三つのうちやはり?が一番強いのが、結局一番いいライブになると思っています。個人的に聴いてて結局、一番いい演奏になるのは?が強いときだと思います。

    しかし、?と?のプレッシャーも、エッセンス程度の分量であれば、また音楽にプラスすることもあると思います。
    ただ「BGM」用の音楽でなく、

    アーティストのライブだったら?と?に合わせ過ぎても、
    長い目で見るとそのユニット自身達の音楽の実体がなくなって、
    マイナスになるかなぁ?と思います。
    (私には、よく分からないけど)

    (客席としても、自分のリクエストのを聴きたいくせに、でも合わせてもらってばかりだと、いずれ物足りなく思ってしまう。
    まったく聴き手を無視した演奏でも、又プロの舞台として聴いてて物足りないですが)
    (……..はは、勝手だわん)

    という余計な話題となりましたが、この日は「興が乗った健さん」の変化球を楽しませて頂き、客席としても満足な夜となりました。

    そしてこういう変化球の後に、しばらくするとこれがその演奏家のメインの「ホームベース」のご自身の音楽の肥料となって、昇華されていくのですよね。

    私は基本的に、一つのユニットを追ってず〜っと聴いていくことに決めているので、一人のミュージシャンについて、
    メインのユニットがあったら、他所の演奏家たちと組む、
    メイン以外のいろいろなユニットでのライブまで、なかなか聴きにいくことが出来ません。時間や体力、費用の問題も。
    だから聴きにいける人数にも限界があります。

    でも本当は、こういうメイン以外のユニットで演奏するときも
    全部聴いていると、一人のミュージシャンが行きつ戻りつ進化していく、感動的なプロセスを学ぶことが出来るのですよね。

    (ホントは全部聴けたらサイコーなのですが)

    ★福井さん

    結婚、出産、札幌以外への転居等でしばらく福井さんのライブは、ご無沙汰していました。私生活の激動で、福井さんも大変だという印象を、たまに聴くライブで持っていました。

    でも今回の演奏と歌を聴いて、大分復活してきたと思うと同時に、
    「新しい福井さん」が出来始めているのを感じて、嬉しくなりました。

    「福井岳郎」と言えば、アンデス音楽系の絶叫ライブが受けていました。
    大分穏やかになられた今でも、あれを楽しみにしているファンは多いです。
    (恐れつつ、拒みつつも、期待している共演者の方も)

    私もその一人で、元気と勇気をもらえるライブを楽しみにしていました。

    演奏もムラがあることがありますが、数年かけて私たちの目の前でチャランゴ奏者として急激に上達し、奇跡のような美しい音色を聴かせてくれた演奏家です。

    (ちなみにティンクナの他の二人のメンバー(岡田さん・吉田さん)も、今でこそ天才のように言われていますが、みなさん目の前で、血と汗と根性でレベルアップしていったのを、私たち追っかけは知っているのですね)

    (スポーツはドラマ、と言われますが、アコースティック音楽のライブも同じ部分がありますね!!

    同じ演奏家を何年もかけて聴き続けてこそ、この感動を味わえるのですね!!そう、ライブには血と汗と涙のドラマが一杯詰まっているでありました)

    そして今回久しぶりの演奏で、私は福井さんに、今までにない新しい福井さんを感じました。

    外見もお子さんが出来てからすっかり、髪型等も地味になり、すっかり落ち着いたパパを意識してしまった感じがありますが、それだけでなく、何か淡々としたマイペースの強さがそなわった気がします。

    この日の福井さんの楽器の演奏に「引き」が出たように思いました。
    福井さんはどちらかというと、男性的な攻める感じのチャランゴだったのですが(アンデスの彼のお師匠様の楽風の影響?)、この日の福井さんには、ただ穏やかな演奏というだけでなく、演奏に「引き」が出た気がします。

    これが出ると、音楽に奥行きが出るし、自由度が上がるし、何だか先が楽しみで、またファンとしては手前勝手に、お気楽に喜んでしまった次第でした。

    歌も、この日久しぶりに福井さんの歌を聴いて、「福井さんって、いい歌手だよなぁ」と再認識しました。
    歌はいい声だし、上手いですが、それと関係なく、
    なぜか福井さんは昔から「聴かせるボーカル」だと思います。

    アンデス音楽とは少しだけ、ジャンルが違いますが、福井さんの自作の作詞作曲もいいですね。

    独特の作風ですが、福井さんの音楽聴くの私は好きです。優しい癒される声でしみじみ歌う時も、絶叫ライブで飛ばすときも。

    又同じ曲を他のボーカリストの方をメインにして歌ってもらうときも、それぞれ別の良さがありますね。

    一般に客席から観ると、シンガーソングライターは、他人の曲をもらって歌う歌手より「曲」を丁寧には歌わない場合が多いと思います。例外は常に、ありますが。
    多分、微妙な照れも絶対あると思うし、多分そこまでエネルギーが回らないからだと思います。息切れして当然ですね。

    オリジナリティーは作詞や作曲だけでなく、「歌う・演奏する」という行為にだけ注ぐ人もいますので、私は必ずしも「作詞作曲」と「歌手・演奏家」が一緒でなくてもいいと思ったりすることもあります。

    話はずれましたが、福井さんの場合、ご自身で歌う場合も、
    他の方に歌ってもらう場合も両方いいと思います。
    アンデス音楽も素晴らしいジャンルだから、そっちは別に続けつつ、
    ご自身の作詞作曲の世界も広げていってほしいと思います。
    ポップスとフォークの中間位の、福井さんの音楽。

    拍手今回はHtFの小松崎健さんのレパートリーの「アクワルツ」が演奏されまた。あらひろこさんとや、HtFでも最近必ず演奏される名曲。

    でも今回の福井さんとの共演では、一つとても良いものを聴かせて頂いた
    気がしています。
    健さんが、心をこめて演奏する美しいダルシマーの音色がメインなのですが、そこに福井さんのギターが寄り添うように、健さんの演奏の音のつらなりの上に乗っかるようなカンジで共演したのですね。

    この日のダルシマーが大きな船なら、その上で揺れるような
    優しい共演の仕方。
    何だか二人の男同士のミュージシャンの長い年月の後の、
    かすかな、音楽の友情みたいな「いい感じ」がサイコーでした。

    こういう共演の仕方もあるのかと、本当に教えられた気がしました。びっくりする程素晴らしかった。

    この一曲だけでも「いい夜だったなぁ」と思いましたね。
    (他の曲も良かったです)

    こうやって、お酒のように音楽家もまた熟成していくのだと、
    お二人にしみじみと又教えられたような気がしました。
    10年がかりで、じっくり聴いていけたらまた素晴らしいだろうなぁ、
    と思いました。

    (何の仕事の人も同様ですが、音楽もまた長い道のりなのですね)




    吉田ユウ子さん
    主にボーカル・パーカッション

    去年位から驚くほど歌に磨きがかかった。
    ああ、うっとり。

    外見は「お祭りの若いお姉さん」という感じ。私服もセンス良し。
    人柄の良さとマイペースな大人の落ち着きを感じる人。

    ただ一回、昔のライブでほんのちょっとだけですが、
    リーダーの福井さんと二人お互い子供みたいにムキになって
    にくまれ口をきき合ってたことがあって、かわいかったね。
    (普段は昔からずーっと、いつもリーダーに絶対服従でがんばっています)

    世の中には歌姫と呼ばれる女性ボーカリストが沢山います。
    でもどんな素晴らしい歌手でも好みに合わない声だったら
    さほど好きになれないですよね。

    私にとって歌姫・DIVAとは「吉田ユウ子」のことです。
    吉田の「姫声」、金の声。

    吉田ユウ子さんの歌声はジャンルを越えて私を幸せにしてくれるのです。
    「月の音、聴いてる」等福井さんの曲を、ずっと歌い込んできた人。

    ティンクナのチームワークが深まるにつれて、
    メンバーそれぞれの演奏もレベルアップしていって、
    またファンは沢山のことを教えられました。。

    彼女の歌声を私は勝手に「姫声」と呼んで喜んでいます。

    プロとして苦労もした印象のある吉田さんですが、

    あのおっとりと、いや味のない品のある澄んだ美しい声、
    ゆったりタメのきく安定した歌い方の中にふっ、とはかな気な感じもして、
    もうワタクシ耳が喜んじゃって。

    ※ティンクナのほかに、「トロ」というユニットで岡田浩安さんと活躍中です。
    「岡田浩安」さんの所に、ユニット「トロ」の
    後日追記アリ。

    後日追記 2007年2月


    昨夜、久しぶりに福井さんとHard to findのリーダー小松崎健さんとの、
    二人ユニットのライブを聴きました。会場は客席も舞台も和気あいあいの盛り上がり。

    演奏はなじんでいて、今日は福井さんのギターと、健さんのダルシマーが、夢みるようで良かった。

    トークは、二人漫才のよう。突っ込みを入れる健さんは、口とは裏腹に、
    福井さんの演奏
    の少し後ろに回って、ゆりかごのような、大きなあたたかい演奏をしていました。健さん
    がこういう、お父さんのような演奏するのは、福井さんのときしか聴いたことないです。

    本当に楽しいライブでした。


    でも他民族音楽の追っかけの私は、8年余りの時の流れとを感じて、
    少しだけ寂しく思いま

    した。そして、祝福も。


    昨夜のライブで、福井さんが今何に夢中かは、はた目からも感じられました。前から関わ
    っている演劇ですね。この日のライブでも、劇団「千年王国」で使った曲を演奏する福井
    さんは、あまりに生き生きして見えました。

    若手演出家賞受賞の橋口幸絵さんの劇「イザナギとイザナミ」。

    福井さんは音楽担当だけでなく、出演もしています。

    http://sen-nen.org/index.htm



    みんなで創っていく演劇の魔力は、すごいものだと思います。

    舞台は文句なく、素晴らしいものだったし、本当に面白かった。

    うん、やっぱり演劇はスゴイ!!!



    でも、いつも音楽専門の福井さんしか知らなかった私は、まるで福井さんが向こう側に行
    ってしまったように見えて、少しだけ寂しかったですね。

    素晴らしい劇、舞台だったから、余計に。



    そう、円谷プロの昔の名作映画「マタンゴ」(人間をとりこにする魔性のキノコ)ではな
    いですが、音楽だけのライブから見ると、舞台演劇は「マタンゴの島」に見えるのですね。

    「危ないぃ〜」(失礼します。ごめんなさい)

    心なしか、健さんも寂しそうだった。うん。

    まあ、演劇音楽と、音楽だけの音楽は、モードが少し違うのですが。

    (※映画「マタンゴ」
    http://www.geocities.jp/jacknife8162/matango.html

    http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21159/


    ………確かに、音楽劇「イザナギとイザナミ」は、素敵でした。劇中にあって、音楽もま
    たさらに輝いていました。舞台の人々、いろいろなこと全てが、輝いていました。

    (※「イザナギとイザナミ」DVD販売)



    それ以外のことでは、前から書いてはいましたが、この日新曲を聴いて、また再確認した
    のは、福井さんの、民族音楽系でない、いわゆる普通の歌、作詞作曲も、いいなー、とい
    うことです。

    音楽だけもいいし、又私は本当に、アニメの中に福井さんの曲を何曲も入れてほしいと思
    うのです。

    あまり低年令向けでない、いいアニメ。

    うん、ぜひぜひ実現してほしいのであります。


    「約束」「風が吹くわけ」「春」「イザナイ」「道歌いの唄」「ピヨピヨ」


    そう、アニメの上映の終わりに、画面には、流れる主題歌の中、私の知っている他民族音
    楽系を含む、沢山のミュージシャンたちが、アニメのイラスト背景の中、「くり抜き動画写
    真」のようにして、出てくるとか。(イヤか…)



    福井さんご自身で歌う方が好きな曲もあるし、他の歌手の方に楽曲提供してる方が好きな
    曲もありますが、どちらにしても福井さんの世界が広がっていくのだと思います。



    あ、「NHKみんなの歌」っていうのにも、出してほしい。

    これは昔からの超ロングラン番組で、文部省唱歌のすがすがしさ、真面目さと、ポップス
    の人間的味を合わせた位の、誰が聞いても共感できるような、いい雰囲気の歌ばかりです。

    心に残る、いい歌がいっぱいあったのですね。昔から。(大流行した曲もいっぱいありまし
    たね)



    ライブの最後の曲は、チャランゴの「あなたの影になりたい」。

    報われにくいジャンルですが、やはり私の好きな他民族音楽。

    今回は、健さんのダルシマーとで又違う良さ。ダルシマーと一緒の演奏もリッチだと思い
    ました。今回も福井さんのこの曲は、とても良かったですね。



    さびしいけど、今の福井さんの活動を祝福したいと思っています。やはりそのとき、その
    とき、気持ちが惹かれるもの、真剣になるものがあって、そこから又得がたい何かを学ん
    でいくことの、繰り返しが、生きていくことだとも言えるから。



    民族音楽でも、ポップスでも、ジャズでも、クラシックでも、又古典の曲でも、オリジナ
    ルでも、そういうことは関係なく、自分の好きな、自分のしたい音楽だということだけが
    大事なのだと思うし、それが音楽に心が入るということだと思いました。



    (これも、沢山のミュージシャンの人々に、ライブで教えられたことでした。

    皆さん、本当にありがとうございました)

    2008年3月 「トロ」ライブ

    そして「トロ」。
    サンポーニャ奏者の岡田浩安氏とボーカルの吉田ユウ子氏のユニット。

    このユニット残念なのは、めったに活動しないこと。
    吉田氏のボーカルの大ファンの私は、彼女がめったに出ないことに
    いつも不満で一杯です。
    だから聴く時も当然力が入ります。

    どの曲も、良かったですが
    今回めったに聴けない、いいものが聴けました。
    それは二人の笛のデュオ。

    ケーナなのかな?フォルクローレベースの活動が多い二人、
    今回のもそういう曲でした。

    音楽素人の私は、専門的なことはぜんぜん分らないので、
    単に客席の主観を書き散らします。

    岡田氏のサンポーニャやケーナの演奏のすごさは、
    ライブに来た方はご存じだと思いますし、本州でも有名な方です。

    http://www.ashibue.com/

    演奏の音色には種類があって、ライブごとに使い分ける?ので、
    その時その時、ちょっとハラハラします。

    天女のような吉田氏はメインは、私の好きなうっとり姫声のボーカルですが、
    笛も長い間岡田氏と演奏していただけあって、とても上手いです。

    で、その吉田氏の笛の演奏に、岡田氏が一緒に演奏を重ねたのですが、
    聴いてて本当にすごかったのは、そのタイミング。

    一糸乱れぬ演奏という賛辞がありますが、今日のこの曲はそれ以上。
    まるで高度なアイスダンスのペアのタイミングのように、
    吉田氏の素敵な演奏の上に、重なり乗っかり黒子のように、
    ぴったり岡田氏が。それでいて、軽快・楽しい・叙情的なのだ。

    吉田氏の演奏はくずれずに、それだけでも素敵な演奏だったのですが、
    吉田氏自身が岡田氏に驚いたのか、演奏しながら目を丸くしていました。

    この日のライブは別に音楽に悪影響なかったですが、
    この二人、なんとなくいつもと違い、最初、会場では
    何か言い合いの後みたいな、
    憶測ですが、そういう雰囲気が二人の表情にあったのですが、
    この演奏になったら、もうなしくずし。

    客席からプロのミュージシャンの「すばらしい!」という
    惜しみない称賛の言葉、拍手。
    (浜田隆史氏でした。日本を代表するラグタイムギタリスト)

    この二人、私はひそかに他民族音楽のベストドレッサー賞だと
    思っています。
    サービス精神一杯の二人は、日常生活と少し違う空間であってほしい
    ライブ、服装でも楽しませてくれます。

    もうこの二人、他民族音楽関連では、
    ビジュアル的にもテレビに出してほしい位!!!

    そりゃ、岡田さんはSMAPには入れないかもしれないけど、
    この味のある二人、眺めても聴いても、いいだなぁ。
    この分野関連の普及ユニットとして、どうかしらん。

    華美で高価な衣装は必要ないし、安くても合ったものっていうのが
    いいですよね。

    昔、ティンクナ、今は劇団「千年王国」で活躍の福井岳郎氏は
    とても雰囲気のある素敵なシャツのような上着を一枚持っておられて、
    いつもそれをずーっと着ていました。
    何年同じでも、合っているならそれでいいと思った。
    (福井岳郎氏作曲・出演 受賞作「イザナギとイザナミ」)
    http://sen-nen.org/dir/2008_01_iza.htm

    同じ服でもいいし、なるべくお金かからない方がいいですが、
    でもミュージシャンのセンスのいい服装は、いつも客席に
    楽しみと刺激をくれると思っています。
    日常とちょっと違う、お祭りの空間がライブだから。

    Hard to findのリーダー小松崎健氏もセンスいいです。

    http://www.hardtofind.jp/

    普段着に見えるし、ユニットのほかのメンバーとのバランスも
    取っているのですが、
    でもあんな趣味のいい服装の人めったにいない、と思います。

    舞台出るせいかセンスいい人多いですが、
    ぜんぜん服装かまわなくて、客席からお節介な非難が飛ぶような
    ミュージシャンも中にはおられます。

    そういう方、誰かセンスのいい方が選んであげてほしいと
    思ったりします。(私はセンス悪いからダメなのだ)

    それだけ客席はワガママで、アーティストは大変なのだと
    思います。



    参照 

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