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森の休日社
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Hard to find
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    HARD TO FIND(ハード・トゥ・ファインド
    にケルト音楽。

    (小松崎健 小松崎操 扇柳徹 星直樹)

    「ケルト音楽を東洋的感情で昇華した新しい伝統音楽」と言われています。

    (アイルランドの伝統楽器による、アイルランド、東欧、北欧諸国、アジアの民族音楽。オリジナル曲も多々)

    学生時代からのユニットは、今年で結成十六年。
    紅一点の操さんはリ−ダ−の小松崎夫人。

    北海道を題材にしたオリジナル曲も多い。
    その音楽といい、息の長い活動歴といい、家族的結束といい、
    また北海道インディーズ民族音楽家のお兄さん格的活動といい、メンバ−の年輪といい、
    私は彼らを「北海道の宝」名物ユニットだと思っています。

    四人共ソロ的な活動があって、そちらもそれぞれ十分いい演奏なのですが
    でも四人になってHtFになると、また微妙に違うモードになっている。

    「鉄壁のチームワーク」!!
    HtFの皆さんは「我を殺さずに、我を捨てている」、
    そういう感じがします。
    オーケストラ程人数いないので、それぞれの個性もとても大事ですから。

    楽器の種類ごとの音量とか演奏分量等、
    お互いの見せ場の出と引きが絶妙。
    きれいごとでなく本当にこの「鉄壁のチームワーク演奏」が
    素晴らしい演奏を可能にするのだ、と目の当たりにさせてくれました。

    アイルランド人でも、知ってる人が少ない楽器である中世の
    ハンマーダルシマーがメイン。
    アイリッシュ音楽をやるユニットは結構ありますし
    ネィティブの有名ユニットのCDも持っていますが、
    私はHtFの楽器構成での演奏が最高に好きです。
    曲の糖度(?)が微妙に少ないし。

    ダルシマーがアイルランドでも一般化しなかったのは、
    多分演奏するのがとても大変な楽器だからのような気がします。
    ハープ系の美しい音色ですが打弦楽器のせいか、
    微妙な所で華美に流れ過ぎなくて私は好きです。音色の底が骨太な所も。

    ダルシマーの他にもう一台主旋律的楽器フィドルがあります。
    これは「バイオリン」なのですが、演奏の仕方も音色もクラシックとは
    全然違います。
    そして中では一番派手な音の出る楽器です。(だから苦労も)

    昔読んだオペラのマンガに、
    主演のソプラノには二種類タイプがあるという話がありました。
    「ドラマティックソプラノ(華やかでドラマティック)」と
    「リリコソプラノ(繊細で叙情的)」。

    それぞれの良さがはっきりとある、いずれも主役の歌手の歌い方。
    これに例えるなら前者がフィドル、
    後者がダルシマーという楽器自体の持つ音色でしょうか。

    HtFの場合この二台が演奏中に微妙に溶け合って、
    そこにベースのギター、スパイスの笛やボウランが入って一つになって、
    四台の音が応え合って、演奏は更に更に高まっていく感じがします。

    前にまだ結成十六年経ってると知らなかった、
    千歳市のプラネタリュウムコンサートの客席で私は「飛び」ました。
    モリソンズジグ」(詳しくはクリックというアイルランドの
    ダンスチューンの演奏のときでした。

    あれは最高でしたね。

    HtFはそのときによって、いろいろなタイプの演奏を聴かせてくれます。
    絶好調のときは、四人が溶け合って一つ。
    「せつない」「精霊が宿る」「高まっていく」いろいろな感想が客席からも上がりますね。
    日常生活の中の音楽のはずなのに、不思議。
    (もちろん楽しいのとか、演奏の種類はいろいろあります)

    クラシックなコンサートホールからいろいろなお店、野外等その場に合った演奏。
    メンバー各々の年輪、ユニットの結成十六年。
    喜びも悲しみもいく年月......という家族的ユニットだから
    こういう風な深い味が出せるのだと思います。


    HtFのHP

    扇柳徹さん

    ボウラン・ホィッスル・アイリッシュブギー奏者

    学生時代にすでに出会っていた他のメンバーと異なり、
    扇柳さんは、彼らが札幌に来てからのご縁。
    でも創立からのHtFのメンバーです。

    一矢乱れぬHtFのチームワ−ク演奏の中、
    曲の彩りを鮮やかにします。
    私はボウランとアイリッシュブギーと
    ブリキのティンホィッスルが特に好きですね。

    私の大好きな曲「ジュリア・ディラニー」という曲の中の、ボウランが特に最高!。
    この曲四台の楽器の配分がほぼ等分という部分がかなり多い曲。
    扇柳さんが他の三人の演奏を祝福するように、静かで巧みなリズムでボウランを叩くと、曲全体が起き上がってくるような感じがして。

    アイリッシュ・ブギーは楽器の構えかたも扇柳さん独特。
    ちょっとコミカルに、でもいさぎ良く決然と弾くの。楽しい演奏。

    他のメンバーと違って、扇柳さんは沢山の楽器を扱わなければ
    ならないので大変だと思います。
    でもHtFの音楽の大切な仕上げのスパイスが、
    扇柳さんの演奏だと思います。

    HtFの中では個性の強い存在感。
    三角山放送のパーソナリティもしています。

    たまに思い立って髪を茶髪にしたり、無言・迫力のパフォーマンス、
    ライブの途中でひと言過激なジョークを口にしたり、
    ハラハラしつつも楽しい方です。
    そう言えばHtFは元はブルー・グラス出身。
    海外でもこのジャンルの演奏家の中にはコメディアンもやれる人がいます。

    扇柳さんはそういう方面もいける方です。
    今度演奏と別口で、ショータイムあっても楽しいなぁ、と思います。
    通常の演奏会ライブでは難しいかもしれませんが。

    HtFの明るい盛り上げ役ですが、
    普段はお人柄、マイペースな落ち着きが感じられる方です。

    そして、息子を愛するパパさん。曲によっては主旋律部分を受け持つ笛ですが、
    私は息子さんに捧げたオリジナル曲のときに聴ける、笛の演奏が一番好き。
    絶妙。つや消しのような、少し抑えた吹き方。なのにかえってしみじみ映えるのです。

    この曲の時だけでなく、個人的に扇柳さんのホィッスルは
    ブリキ製のティンホィッスルが一番好みです。
    金属なのに耳にきしまないし音量といい、響き方といい抑えているのに存在感が大きい。
    成熟した心のゆとりを感じる時。

    オリジナル曲も人気アリ!
    最新CDでは、循環呼吸演奏の「鈴架の空」も評判に。
    ソロ活動や他のユニットとの競演も増えています!!!
    星直樹さんと組むときは「星一徹」なんてのもあって受けてます。(はは)

    1st.ソロCD「はなのあめ」絶賛発売中です!!!
    クラリネットにも、コンセプトの「和」を感じる表題曲は、
    ひな祭りに亡くなられたお祖母さまにちなんだ、しめやかな曲。
    葬儀の日、はなのあめは本当に降ったのかもしれない、と思いました。

    (ばばコン、だった私は自分の祖母の御見送りのときを思い出しました。
    うわーん)

    カンテレのあらひろこさんとaasian kukkaでネオ・アジアサウンドを。又佐々木幸男、細坪基佳、河合英里などのミュージシャンの40枚近くのレコーディングメンバーとしても大活躍!

    おいしい音楽


    小松崎健さん

    ハンマーダルシマー奏者(教室もやってます)
    FMさっぽろ村ラジオのパーソナリティ。
    コンサートのほか、作曲家としてテレビ・記録映画用音楽等の活動も!!

    昨年健康のため、ひと回りやせられました。
    (うらやましい)
    圧倒的に年間ステ−ジ数が多いHtFの営業担当等として、
    音楽のほかにも休む間のない日々を送っています。

    とても気さくなお人柄の健さんですが、彼のダルシマーの演奏には、
    かすかな白い光みたいな奥行きがあって、高まっていくのを感じる時があります。

    HtFのジグやリール等のダンスチューンの出だしのほとんどが
    ダルシマーで始まって、他の三台の楽器を引き込みます。
    初めて聴いた時、私はここで耳と目が釘づけになりました。
    今でも聴いててぞくぞくします。

    さて、CDの話になりますが、
    HtFの演奏の中で私の大好きな「モリソンズ・ジグ」、
    これを健さんはソロのライブアルバムの中で、独奏しています。
    両方ともCDで聴きましたが、健さんのソロは力強くて素晴らしいです。
    (CD「風の響き・愛蘭土の調べ」)

    ダルシマーは弾き方によっていろいろ楽しませてくれる楽器です。
    「オルゴールの珠玉の演奏」に似た精緻で繊細できれいな魅力も沢山ある楽器ですが、
    私は健さんの、それとはちょっと違う、力強くてせつない時の演奏の仕方が特に好きです。
    (曲目によって良さはそれぞれありますが)

    あと手首の上をわりとぶらぶら、自由にして叩く感じのときも楽しいです。
    それで普通に演奏する場合もいいですが、
    さらに「楽器を叩く」ようでない叩き方で味のある音を出すことがあります。。

    やはりこの方の静かで強いリーダー力があればこそ、
    HtFはここまで来れたという気がします。
    温かく優しい人間的なキャラクターに、
    力強いリーダー頭が備わっている。

    結成十六年という年数、いろいろな沢山の壁を乗り越えて今のHtFになったはず。
    その姿には本当に教えられました。
    言葉にしないけれど健さん率いる「Hard to find」の皆さんはユニット名の通り「見つけにくい、得がたい何か」を
    音楽に求めていくことを最初に決めて活動を始めたのだと思います。

    その「何か」が「何なのか」は分からない。
    ただ皆さんマイペースでコツコツ長い道のりを来ているのだなぁ、
    という感じがします。

    「そして4人はどこへ行くのか?」
    最近の演奏を聴いた後には、私はいつもそう思うようになりました。
    HtFはユニットを組むことの意味をそれぞれがぎりぎりの所で受け止め、試行錯誤をしながら、ここまで来たのだと思います。

    健さんは卒業後、北海道に魅かれ本州から移住。
    そしてライブハウス「Jack in the box」を始めました。
    音楽専業になるために、二代目アコーディオン奏者の高倉雄造さんにお店を譲っております。
    主代わっても、このお店はインディーズミュージシャンの人生が
    染み込んだ名店です。

    「千歳川」等、こよなく愛する北海道が題材の曲がまた素敵。
    こんなに北海道を感じる曲をつくれるのは、
    多分本州と両方を知っていて、
    そして北海道を長く愛してきたからじゃないかなぁ、と思う

    ダルシマーがつむぐ叙景詩のみごとさ、自然さ、品格。
    北海道の自然の風物と歴史が、光と水と共に沢山詰まっています。

    他「バッコンズ」「ストーヴ」2ユニットでも活動。
    2005年より操夫人と二人の「ダルシフィドル」結成。
    ファンとしては、本当に楽しみなユニットです。

    他北欧の楽器のカンテレ奏者のあらひろこさんや
    ニ胡の荒木田真穂さんとも活動。
    また他のジャンルとの競演も多し!!!


    打弦人生

    小松崎操さん
    フィドル奏者

    HtFの鉄壁のチームワークは、操さんのフィドルの演奏でもよく分かります。
    健さんのハンマーダルシマーの音色の下に、
    操さんのフィドルがぴたっと付いて演奏される。
    なかなか出来ることじゃないと思います。まるで高性能の潜水艦みたいに。

    (そして健さんもこの逆を操さんのフィドルに対してすることがあります。すごい)

    児童文学の大家 後藤竜二氏の絵本「りんごの花」に寄せてアルバムをつくったことも。
    オリジナルの「りんごの花」という曲は、
    健さんとお子さんとの素晴らしい家庭生活が生み出した、
    温かい女性性、情感を強く感じる音楽。

    健さんの公私共のパートナー・ユニットのおかみさん役として、
    幸せながらも大変なこと沢山あると思います。
    音楽と愛と家庭とこれからもますますのご活躍をお祈りしております。

    星さんとの人気ユニット「RINKA」でも活動
    最新アルバムは「Beauties of Autumn」!!
    そして2005年より健さんと二人の「ダルシフィドル」結成。
    ファンとしては、ぜひ末永く聴き込んでいきたいユニットだと
    思います。。

    IRISH MELODIES HP

    アイルランドを聴く

    2003年7月下旬


    ◆最近の演奏に、ご夫妻のまた新しい面が現れて驚いています。

    それまでは健さんと夫人の操さんの、
    前述のようなご夫妻ならではの絶妙演奏でした。
    それだけでも最高だったのに、ある会場のある一曲の二人だけの演奏部分で
    二人はまた新しいデュオの組み方を聴かせてくれたのです。

    ダルシマーとフィドルが互いに確かめ合いながら、
    一音一音深く入っていって、お互いの存在の根の所まで降りていく感じでした。
    神秘的だった。
    長年の演奏歴と人生の年輪がないと出来ないタイプの演奏だと思った。
    二人共が超上手くないと、
    結局双方殺し合って聴こえ、曲自体のバランスが変になってしまうから。

    それは二人がご夫婦なことや、男と女であることに関りない演奏だった。
    ただ二人が結婚していることで、演奏パートナーとしても長く親密になれていた
    ことが、あの演奏を可能にしやすくしたのだと思う。
    アーティスト同士として互いにじっくり取り組めたことが。
    この演奏パートナーシップの新しさ、素晴らしさにまたとても教えられました。

    デュオにはいろいろな組み方があって、その時と場合でそれぞれの良さがありますよね。


    星直樹さん

    ギター奏者(教室もやってます)

    いぶし銀のギタリスト。HtFの押さえ。
    若い外見なのに、無口でいつもしぶい存在感。
    サラリーマンを退職後覚悟してこの道に。

    ストイックにギターひと筋。
    穏やかで温厚な人柄と、そこに隠れる芯の強さを感じる人。

    星さんのギターの素晴らしさは、他のメンバーが調子良くない時によく分かります。
    何かの事情で他のメンバーの演奏が不調のとき、
    いつもは脇役に徹している彼のギターの音が前に出るのです。

    普段の時だって、例え地味に脇に徹して演奏していても、
    演奏技術の確かさはそれだけで華があるものだなぁ、と教えられています。

    この他操さんとの人気ユニット「RINKA」でも活動。
    最新アルバムは「Beauties of Autumn」!!
    扇柳徹さんと組むときは「星一徹」なんてのもあって受けてます。
    (はは)

    一度だけソロ演奏を一曲聴いたことがあります。
    とても繊細な弾き方をベースにそのさ中、別の手で朴訥につま弾く部分があって
    とても素晴らしかった。
    それは拙く弦を弾いているようで、実はとても難しい弾き方のように思えました。

    しみじみと心に染み込んでくる、温かい演奏。豊かな。
    人には何があってもどこに居ても、心の奥底に「静かな流れ」があって
    星さんの演奏はそれが基底にあるような気がしました。

    それは不器用な人しか手に出来ない世界なのかもしれない。

    ※2005年からソロ活動開始。

    (このページの、ずーっと下の方に、もう一度星直樹さんの
    後日追記が出ています)


    2004年11月

    ◆久しぶりでした。小さな画廊喫茶なのですが音響が素晴らしいので
    よくレコーディングスタジオに使われる会場。
    素晴らしかった。いつも思うのですが民族音楽の場合
    「ベストコンディション」を感じる演奏にも2タイプありますよね。

    ?演奏家達がリラックスして、肩の力が抜けていて、ちょっと精神的に余裕あって
    心持ちどこか引いて演奏している時。音楽が引く分、観客のイマジネーションが広がる感じなのかも。

    HtFなら会場の空気が心持ち「あめ色」に変化したようになって、
    会場とスタッフとお客さんとそこにあるオブジェの全てと、空気と温度と匂いが演奏家の音楽で
    一つに紡ぎ合わされて、廻るというような感じ。
    「ああ音楽って楽しいなぁ」って心から思えて。
    こういう時は演奏終わっても、打上げ行ったり、会場に残りたくなりますね。
    「音楽って本当に素晴らしい」と心底思える感じ。

    リラックスして余裕で演奏しているといっても、演奏家の方たちは手を抜いている訳でなくて
    そういう演奏だということ。
    人びとの人生の節目ごと、生活の中のいろいろな場面で演奏されてきた
    「生活必需品」の曲ばかりだから、こういう演奏の仕方もまた正統な演奏なのだと思います。

    ?クラシックのコンサートに似ていますが、演奏家の方はこなれて弾いていながらも
    会場は何かが張り詰めたようになって、テンションが上がっていく感じのタイプ。
    演奏家の真剣さ、音楽の神聖さ尊さ。
    HtFならつやが増して、せつない感じ、精霊が宿る、音の滴がしたたるというあれ、ですね。
    (ヨダレもの演奏ですね)

    (ちなみに?でも演奏家の方は変らず真剣なのだと思います。ただ会場と観客に対して
    多少遠慮というか気を使っているように思えるのが?。会場の全てを含めて演奏している感じ。
    もう一つはたまたまそういう巡り合わせとテンションで
    「何もかも忘れて演奏に没頭している」時が?ですね。
    ?の楽しさも大好きだし、
    ?の後は、余韻を大事に楽しみたいから一人で黙っていたい(私個人は))

    私は個人的にはやはり?!!!ですが、でも?も又捨てがたい!!!
    (両方それぞれの良さですね)

    ★今回はソロでないけれど、星さんがリードを取る「アーロンズブギー」がめちゃ良かった。
    いつも裏に回りがちな星さんは、こんな華やかで面白い楽しい演奏もやるのですね。

    ソロアルバムを出した扇柳さんは、大事を一つ終えた余裕か一段と素敵な感じがしました。
    かすかに丸味が出て、それが変でなくいい雰囲気。
    特にアルバムの曲「鎮守の森」のクラリネット演奏は、素晴らしかった。
    クラリネットといいティンホイッスルといい、
    「扇柳さんの金管楽器(?)」私はとても好きです。
    せつせつと、ひそやかに響くサウンドの数々。

    ちょっと又きゃしゃになった気がする操夫人、
    衣装も一段と素敵だったし演奏はいつもながら素晴らしかったです。

    「フィドルとはこんなにいいものか?」と操さんの演奏を聴くといつも思うのですが、
    楽器自体印象が強烈なフィドル(バイオリン)の音色が、HtFのほかの三人の楽器と合わさることで
    引き算されて糖度が下がり、逆にそれぞれが強烈に引き合い、引き立つ感じが私は最高に好みです。
    これはダルシマーにも他の楽器にも似たことを感じます。
    お互い殺しあうことだって簡単に出来ると思うので、
    絶妙のチームワークと年輪のあるHtFのグレートさを又ことさらに感じました。

    健さんは笛がとても上手いことに最近気づいて驚いています。
    打弦楽器専門だと思っていました。
    近年、娘さんが吹奏楽で素晴らしい活躍、充実した青春・学生生活を送っておられるのですが、
    健さんのメインの楽器ではないですが、笛については「さすが彼女のお父さんだけある」
    と思ってしまった。

    (実は娘さんの演奏はまだデビュー前だから聴いたことないです。
    でも素晴らしい活躍をなさってます)

    健さんて何となくどこか良い意味で「意外な部分」をいろいろ隠している方だと
    思うことがあります。(根拠ないけど、あくまで良い意味でです)

    リーダーの小松崎健さん・操夫人は、それぞれいろいろなユニットで
    HtF以外のそれぞれの演奏活動の場面が増えてきています。(扇柳さんも星さんもご同様に)
    でもお世辞抜きで私は思います。

    この二人は他の演奏家との活動で互いの見聞を深めているんだなぁ、と。
    だってやはりHtFでご夫妻で演奏するときが、最高の演奏に聴こえるから。
    互いに懐が深くなって、さらに魅力が!!
    そのために、ご夫妻はいろいろな葛藤を乗り越えてきたように思います。

    お二人の「ご夫妻ベスト演奏」を聴きながら、
    私はやはりお世辞抜きで健さんのお人柄を感じます。
    素晴らしい演奏家ですが、リーダーとして、又死ぬほど音楽が好きなミュージシャンとして
    健さんはHtFのこと優先で自分個人のことを後回しにしてきたような気がします。
    まだ数年しかHtFを聴いていないのですが先述のように、
    健さんは営業・広報、マネージャー業務等で音楽家として以外にも大変ご多忙な方です。
    僭越ながらお気の毒な位。
    でも健さんだからやっていけると思います。

    「北海道の名物・宝ユニット」大好きなHtFの皆様、
    お体にお気をつけて、これからも末永くご活躍なさって下さいませ。

    (ああ、こうやって書かれようと書かれまいと音楽する方たちは
    一つのユニット、一人の演奏家について生涯がずっと後日追記の更新の連続なのですよね。
    すごいこと、とてつもなく素晴らしいことです)

    ※そしてこれはどんな人でも、何をしている人でも同じですね。

    2005年6月
    CD「Tie The Ribbon」新発売。
    年月と共にユニットとして成熟していくHtFを又感じさせて
    もらったアルバムでした。
    ライブの本当のすごさはCDに記録できませんが、CDには
    それならではの良さを感じます。
    妙な言い方ですが、
    上手いとかそうでないとかに関わらず(そういうのは練習量の問題だと)、演奏家の「楽器」を前にした時の態度について
    少し思うことがあります。

    上手く言えないのですが、「がっつかず」「でも乗り損ねず」っていうのでしょうか?
    どんなに技術的に上手くても、意外と若い演奏家の演奏に
    この楽器に対する時の胆力というようなものが、座らないと
    思います。
    それが又しても充実したことを、このCDは教えてくれた気が
    します。

    やはりアイリッシュ音楽がHtFのメインはありますが、
    今回のCDではフランス、フィンランド、ロシア等の
    ちょっと異国的他民族音楽的、アイリッシュっぽい音楽が
    特に素晴らしかったです。
    「Na Scobkach Mand Jurie」(ロシア)
    「De Saint Paul A Terrebone」
    (フランス)
    「Aku Waltz」(フィンランド)

    ★2005年9月

    「ダルシフィドル」行ってきました。
    Hard to find(北海道の宝ユニット)のリーダー
    小松崎健さんと、操夫人二人だけのユニット。(待ってました!!)

    この名前「ハンマーダルシマー」と「フィドル」を
    かけ合わせた名前のようです。

    私はこの、一見おざなりに思える、
    でも分かりやすい名前を読んて思ったことは
    夫婦水入らずって「そんなに照れます?」という
    ことでした。(はは、ごめんなさい)
    ネーミングの上手い健さんらしからぬ、ぶっきらぼうさ。

    会場の、大きな、素敵なビアレストランは、
    いつもよりお客さんが多くて、席を取るのがやっとでした。

    健さんは、ちょっと照れ気味でいつもよりうつむき加減。
    操さんはいつもと違う、スカートの衣装で、
    演奏中嬉しそうに、健さんする目配せとか
    健さんが、うなづく所とか、
    何かこう「当てられつつ」も、特別なパートナー同士の
    「いい空気」を頂いた気が致しました。

    ご夫妻は、Hard to findのライブの中で、
    たまに部分的にお二人だけの演奏になることがあって、
    その時の素晴らしさが忘れられないでいました。
    だから、このユニットが出来てとても嬉しいです。

    いつもいろんなタイプの演奏をされますが、
    この日の演奏は、華やかで、客席の私たちも一緒に
    浮き立つような、楽しいものでした。
    ホールの客席の間を、踊り回るような音楽。

    私はお二人のシリアスなカンジのときの演奏が大好きなのですが
    こういうのも又違って、とても良かったです。
    昔ビヤホールの常勤演奏の仕事で鍛えた健さんならではの、
    配慮かな?と思った程。

    お二人は駒大の同じ音楽サークル出身。
    当時「年上のマドンナ、操さん」と、「年下のいい男、健さん」の
    ドラマチックなラブと結婚に、
    口惜しがった人は多かったようです。
    そう、卒業して結婚、健さんは東京を捨てて、
    お二人で操さんの郷里エゾ地へ、逐電。
    (ああ、誰しも青春がある)

    「愛」と「音楽」で結ばれたお二人は、今でも
    きらきらとしていますね

    私はお二人を含めたHtFのライブに行くようになってから
    すごくみなさんが、人間的にも素敵なので「駒大」も素敵に
    思えて、「駒大ファン」にもなった程です。
    (しかも去年今年は、野球も付属苫小牧高校が
    甲子園優勝しましたね)

    いつもながら、
    お二人の演奏は、長い年月のへんりんを少し感じさせる
    ものでした。
    多分お互い苦楽を共にし、長い年月にはいろいろなことが
    あったのだと思いますが、
    それでも死ぬほど音楽が好きで、がんばってきたお二人。
    どっか、桜の舞う駒大の校庭からずーっと持ってきた
    何かの潔癖さのかけらを、捨てきれないで、理想を持ち続けた、
    そんな清々しい響きを聴かせて頂いた気がします。
    (お二人もそうだし、HtFはどこかそういう素晴らしさを
    響きの底に持っているユニットだと思います)


    北海道の他民族音楽のミュージシャンというと、必ず健さんの顔が浮かぶ程、
    健さんたちの「ひたすら音楽ご一家」は魅力があると思います。
    ユニットの顔、リーダーで、営業で、映画やドラマや、
    市関係の作曲、
    そしてハンマーダルシマー奏者の健さん。

    フィドル奏者の操夫人。きつ目の舞台メイクを落とすと、
    少女みたいな「可愛いお姉さん」の操さんのフィドルは
    本当に美しい音色で、うっとりします。

    他民族音楽に限らず、ミュージシャン同士のご夫婦って
    やはり客席にとっては、とても魅力があると思います。
    (健さんたちは、逆にご夫婦であることを人に気を使わせないよう
    気を使っているカンジがありますが)

    音楽家同士としてそんなことは関係ないとはいえ、
    でもやはり他の人と組むユニットと違い、やはり良くも悪くも
    何とも言えない「味」をカンジることがあると思います。

    それだけに、何かトラブルがあったら辛いこともあると思うし
    他の仕事もそうだけど、いろいろな大変さもあるのだと思いますが
    お二人共、成熟した大人のココロで乗り越えてきたカンジが
    します。
    人生先のことなんて、分からないけど、
    その時その時共にがんばってきた
    お二人の姿を見ていると、いつも何かしら教えられることがあります。

    ユニットの顔、リーダー、営業等、気の毒に思えることがある程
    健さんは大変です。
    そのため、たま〜に演奏にムラがあることもあります。
    (アコースティックだから、誰にでも必ずそれはありますが)

    でも今日の晴れの演奏、ものすごく丁寧なダルシマーの演奏に
    ぶっきらぼうながら、夫人の操さんへの「夫婦愛」を
    カンジて「ごちそうさま」でした。(ホカホカ)
    本当にすばらしい演奏でした。

    いつか、やはりミュージシャンの娘さんの演奏が加わったら
    又いそいそと観に行きたいと思っています!!
    (ジャンルは違うけど、高校で音楽に青春を賭けている彼女。
    同じユニットに入るかどうかはともかく、楽しみですね)

    アイルランド音楽では、有名ユニットに家族が入って、
    長い年月活動している方たちがあるようです。

    しかしそれの長い活動は、人間関係だけでも、
    とても大変なことだと思います。
    ました日本ではそういうユニットは難しいと思うのですが、
    Hard to findはそれを実現している
    数少ない素晴らしいユニットですね!!

    ★2005年10月
    ララバイ2004(ユニット名)にも記事あります。
    (ティンクナ・福井さんの欄です)

    2006年7月 後日追記

    ホットコーヒーHtFはブライアン・ブルーで、年に一度はライブをやっています。
    アイリッシュ・パブという場所柄、選曲が気のせいか、私の好きな伝統音楽系のダンスチューンが多いし、HtFの方々の演奏も、
    いつにも増して気合が入っているように思えるから、
    今年も楽しみにしていました。

    しかしこの日は、行くのも無理かと思った程、ほとほと体力が底をついていたし、書くのはお休みして、HtFのライブを一晩楽しもうと思って、会場に向かいました。

    ……と、そういう日に限って、
    演奏がいつにも増して良かったりするのですよね。
    お酒は演奏後に飲めば良かった、と後悔した程でした。
    (また、このお店、お酒も料理もおいしいのだ。くすん)

    そういう訳で、ふらふらの状態で聴いていたのですが、
    それでも何か嬉しくなる程、良いライブでありました。

    (ちなみに、酔ってても、体調悪くても、ライブが不調だと、
    やはり良く聴こえたりはしないです。
    「ああ、客席も舞台も、お互い不調なんだ」というだけです。
    はは)

    HtFは近年、メンバーそれぞれが、「二人組」になって、
    ユニット活動をしたり、ソロ活動をしたり、又外で活動する機会が増えていました。

    一つのユニットを、ずーっと聴き続けるという必要のある森の休日社としては、例え好きでも、なかなか「本体ユニット」以外を全部聴くことは難しいです。 
    そして私は、昔から「本体ユニット」がやはり一番好き。
    だから、本体ユニット以外の活動が増えると、ちょっと寂しいと思う部分もありました。

    しかしこの日、久しぶりの「本体ユニット」の演奏には、それぞれのメンバー同士の活動が、プラスとなって、しっかり実っておりました。すごく「調和」が良かった。

    調和といっても、
    HtFは「フィルハーモニー・オーケストラ」(?)みたいタイプの、合い過ぎたカンジの、イージーリスニングみたい音楽にならないのが、好きな所なのですが(それはそれで、ポール・モーリアとか、昔大流行した良さがありますが)

    そういうのと違う、四人の音楽のバランスが、一つの曲をつくっていくときに、絶妙になってきたなぁ、ということでした。

    特に、それぞれ二人ユニットを組んでいる同士の、演奏が、一曲の中でも、「互いのどこを、踏めばいいか分かっている」というカンジになっていて、聴いててもとても良かったです。

    操さんや星さんは、二人ユニット「RINKA」歴が長いし、ソロも素晴らしいです。そして他の人と組むのにも、非常に長けた部分があると思うのですが、

    今回のライブは、扇柳さんのそれが、特に目立ちました。
    近年HtF以外での活動が、多くなって、心は離れてしまうのでないか?などと、余計な心配をしていましたが、逆に他で又ひと回り、大きく、ますますゆとりが出たという印象。
    バランス良く、またスパイス役として、鮮やかに曲を起こしていく様に、うっとりといたしました。

    あと、今回目立ったのは、健さんでした。
    健さんは、リーダーだし、いつも調和力は一杯。
    ただ、ユニットの顔であり、リーダーであり、営業であり、広報であり、とても大変な役どころ。

    それで、ユニットの演奏として、いつも文句なしの演奏ながらも、旋律楽器の演奏者として、ごくごくたまにムラのあることもありました。(それでも、十分素晴らしかったけど)

    でも、この夜は、健さんのハンマーダルシマーには、十分弾き込まれてきた、安定感と、胸に染み入るような新鮮さがありました。HANAがありました。

    という訳で、どの方も素晴らしかったです。

    操さんがちょっとやつれているのが心配だったり
    (引越し疲れのせいだといいのですが)、
    逆に星さんは何とも言えず、いい表情だったりして
    (演奏も静かで厚みのある迫力が強まったカンジ)、

    やはりこうやって、長く同じユニットを聴いていると、音楽も分からず、音楽家に比べると格段に耳も劣る私も、専門的なことはともかく、多少の違いはカンジられるようになります。
    誰でも。
    (同じ客席にいた知人達もそうでしたから)

    やはり音楽も又、それぞれの人生ドラマなのだと、思うに至るようになったことが、拙いながら、
    森の休日社の特集記事を始めた理由の一つでありました。

    ノーノー最近は、こうやって、ずーっと書き続けるのがいいのか、ある程度記事がたまったら、あとはそのままの方がいいのか、迷っています。
    (書くのは好きなので、拙いながら、全然苦にはなりませんが)

    (元々は、ライブの後に配られる、ミュージシャンサイドの
    アンケートに、メール等で回答して感想を書いていたのが
    元になっています)

    やはり音楽は読むものでなく、聴くものだし。

    私は、こうやって、音楽専門外の客席の一人が、どうやってライブのファンになっていったかを書きたかったのかもしれないですね。

    結晶ブーツHtFのケルト音楽を聴き続けて、ずーっと思ってきたことは、他の他民族音楽をする方たちにも、言えるかもしれないと思っています。

    それは「憧憬」、ということです。

    例えばアイルランド人によるアイルランドの音楽。
    外国人が手に出来ないのは、「無造作」さかもしれない、
    と思った。
    「当然のもの、誰はばかることない、自分たちだけの音楽」という、
    「王様」(?)のような意識の強さ。

    (元々、DNAに、アイルランド音楽を演奏しやすい情報が書かれている強みもあるのかもしれないし、育った環境の強みもありますが、それ以前の無意識の所で)

    比すると、HtFを聴いていると、愛するアイルランドの音楽に対する、尊い、聖なるものに接するような、祈るような憧憬が感じられる時があって、せつなくなることがあります。
    そのかすかな遠慮が、多分外国人にとっての大変さなのかもしれないと、思ったことが何度かあります。

    でも逆にそれがHtFの素晴らしさだとも同時に思います。
    そういうアイルランド音楽だって、又べつのアイルランド音楽の姿を見せていると、思います。

    音楽の神様がいるとしたら、どちらの音楽も受け入れてくれるはずだと、思えて仕方ないのです。

    でも、そもそも他民族音楽とは、
    「他民族コード」でつくられた音楽なのだから、
    それを踏んでいれば、どんな演奏の仕方であっても素晴らしい
    と思います。

    日本だって、ラフカディオ・ハーンとか、ドナルド・キーンとか、外国人によって語られる「日本」が、当を得ている場合だってあると思います。

    「民族音楽」は、一つの文化論(わはは)と言えなくもないと思うので、外国人だって、固有の良さ、聴き方、視点があるように思う。

    やはり他民族音楽は、外国人にとっては非常に演奏が難しい
    と思う。
    クラシックの高名な世界的チェリスト「ヨー・ヨーマ」が、
    「ピアソラ」という他民族音楽のCDを出しました。

    CDしか聴いたことないけど、確かに素晴らしい演奏ではあったけど、私が思ったことは、「クラシックくさい」ということでした。(でも、それで結構ですよね)。
    ヨー・ヨーマでも大変だということだと思います。

    そしてやはりこの畑は、
    他民族音楽中心で演奏してきた方々の方が、良いように思えました。

    評価の面でも、不利だと思う。しかも、耳の聴こえ方がデジタルと違って、ひそやかな、アコースティック音楽。

    でも中にはそのハンディを越えて、愛する音楽にまい進している人たちも少ないながらいますよね。
    他民族ものであるがゆえに、イロモノ扱いされがちですが、
    じっと耳を傾けていると、彼らの純粋さや素晴らしさ、音楽の良さが段々染み渡ってくると思います。

    彼らは、他民族音楽以外のオリジナルの曲を演奏することもあって、それも又素晴らしいです。
    たまたまカテゴリーとして、こういう分類をするのは本当は音楽家の方々にとっても、本意でないと思いますが、便宜上この方法を取らざるを得ないことを、許してほしいと、いつも思っています。

    他民族音楽を心底愛し、ハンディを承知で選び、
    精進してきた彼らの演奏は、私をいつも励まし、
    いろいろなことを教えてくれました。

    この、外国人ミュージシャン独特の、祈るような「憧憬」、
    その滴が、私を引きつけて、止まないのだと思います。

    本国で高い評価のある人もいれば、国内中心で活躍されている方もいます。
    でも私にとっては、どちらでもいいのです。

    その夜(昼のときも)が、自分にとって素晴らしいライブで
    あれば。音楽って、素晴らしいなぁ、楽しいなぁ、
    スポーツとちょっと似た部分のある、人生ドラマだなぁ、って、
    それを感じさせてくれるミュージシャンが、
    私にとって、大切なミュージシャン達だと思っています。

    いつまでも、末永く活躍してほしいと、願って止みません。



    2006年11月中旬 後日追記 星直樹さん 


    アイリッシュのボタン・アコーディオンの高倉雄造さんのライブ。

    ブズーギーで、高倉さんの演奏を受ける星さんの演奏は、
    巧みで時に強く、時にひそやかで、沢山の旋律楽器の相方を務めてきた、
    絶妙さとストイックさがありました。

    特に、抑えたその演奏の中で、
    ときどき旋律楽器とからんで響くような時は、う、と
    聴いてる方もときめきます。(はは)

    そして今回のライブでは短いですが、ギターのソロがありました。
    いや〜、もう、嬉しかったです!!!!
    星さんってこういう演奏する人になってたんだなぁ、って、
    夢中で拍手してました。すごかった。

    普段は旋律楽器の相方として、
    まるで映画「無法松の一生」楽器版みたいな、ストイックさで
    自分を律し続けてきている星さんがソロになると....。

    抑制きいた良さながらも、あふれるような存在感。
    叙情的で、シンプルで、包み込むような、本当に美しい音色でした。

    (本体ユニット、HtFをけっこうずーっと聴き続けているので、
    この変身が嬉しくて!!!)

    何となくただ今回でも感じたのは、
    星さんって先を急いでいる演奏家ではないなぁ、という感じ。
    何かをずーっとこれからも淡々と積み重ねていくだけだと思うし、
    その結果が陰で、ひそかに、たわわに実っているとしても、
    それはそれというカンジ。

    人間だからあせりもするし、腹の立つこともあると思いますが、
    HtFとRINKAのギタリスト(他)として、
    高い理想を持ち続けたためこんなストイックな人に
    なったのかもしれないと、思いました。

    健さん率いるHtFは、それだけ、魅力あるもの。

    本来、音を出すのが楽器なのですが、
    「静けさ」を演奏するかのようなのは、星さんのすごい所であり、
    個性だと思います。

    安らぎ、いたわり、音楽への深い愛、
    音の底面にある広がりのような奥ゆき、静かに過ぎていく時間。

    別にヒーリングミュージックというのではないですが、
    聴いているといつのまにか自分の心の奥の本音が、
    子供のように出てしまいそうになる、
    抑えた中に、不思議な力強さのある演奏でした。

    まるで、悩みごとや日常のことでヘトヘトに疲れ切った人が、
    誰かの肩にもたれるように、星さんのギターソロ演奏の音楽に、
    私は体中の力を抜いて、もたれてしまいました。
    (実際は横隣の壁に)

    私は聴きながら、いつしか心の中で小さく叫んでおりました。
    (恥ずかしい言い方ですが)

    「心が焼けただれて、もう書きたくないよぅ」って。
    (「拙・ライブ追っかけ記事」のことですね)

    そして、そんなワガママで甘ったれたことを言ってる、
    元・ライブ追っかけの自分を情けなく思いました。
    そして、その理由がまたフラッシュのように明るく、
    頭の中で突然理解できたのですね。

    それは「こうなったのは、私が音楽を
    自分で演奏しようとしなかったからだ」って。

    そう、ライブは聴き過ぎると、下手でも上手くても、
    自分で演奏するようにしないと、だんだん、だんだん、辛くなって、
    こうなっていくのだと思いました。
    (私だけかな?)

    客席で、聴き手に徹している人たちでも、
    ライブ通いをしていると、
    少しは楽器も、たしなむようになる人は多いです。
    それは外から見ても何となく必然的なカンジで。

    (音楽、絵画、書くこと、踊り等どれも人間の自然な衝動の一つだと
    思います。プロのアーティストの精進と又違う、
    楽しむための趣味として人間生活に、必要なことだと思います)

    ……と、結論から言うと、私はそれでも音楽を演奏する気はないです。
    楽才が全然ない上に、それをカバーする「努力するココロ」もなし。

    上手いとか下手とかの問題か?っていうと、そうでもないのです。
    その人が努力した結果が、上手いとか下手であって、
    それはどちらでも別に恥じることではないと、長年のライブ鑑賞で、
    私なりに理解しているから。

    もし、ライブに通っていた、ミュージシャンの方々の
    どなたかの楽器「教室」に、生徒になって「ケイコ」に通ったら、
    きっと皆さん、下手な私を
    多分優しく(内心切れそうになりながらも)、
    手加減して指導して下さったかもしれませんが
    (希望的観測)...。

    .....なかなか生活にあらゆる意味で、ゆとりがなくてダメですね。

    例え下手でも、自分のライフワークとして、
    音楽でない別なことを一つ、
    これからも、続けていくしかないのですね。

    だから、じっとガマンして、
    私は音楽をただ聴き続けるのだと思います。
    この先も。
    (……はは、私事な上に下らない話ですみません)

    どうしてか、こんな自分の心の奥底に溜まって、
    よどんでいたものを、ふわーっと、浮かび上がらせてくれた、
    星さんの音楽独特の「静かな流れ」に感謝しつつ、

    これからはソロ活動も出来る限りするようにしてほしいと思いました。

    聴いてて自分も楽になれたのかもしれないですね。
    自分も自分なりでいいや、って。

    こういうのって、そのときの自分の状態、タイミングもありますが、
    星さんに限らず、私はいろいろな演奏家のライブで数限りなく沢山の、
    こういう不思議な瞬間を経験してきました。

    何か日常のことでの「悟り」のようなことや、
    「ひらめき」のようなこと。

    音楽を聴くだけでなく、いろいろなことが。
    だから、ライブ通いは、止められないっていうカンジ。

    (そして、Hard to find、
    この本体ユニットが私にとってはますます、
    又良いものとなっていくのでありました)




    2006年11月下旬 星直樹さん ソロライブ

    「これが星さん、なの….?」(結晶雷)。

    ずっとHard to findのライブを聴いてきて、
    知っているつもりだった、星さんのソロがこれ程になっていたとは、
    思いませんでした。

    今までHtFや他の人とのライブで、
    一曲か二曲、ソロ演奏はありましたが、ここまでスゴイとは…….。
    お店の方も客席も唖然。だって、いつもならともかく、
    初めて聴くソロライブで、「いきなり」だったから….。

    (まあ、その数日前の別の人のライブ中に数曲ソロあって、
    それも、すごく良かったのですが)

    星さんって、こういう人だったんだぁ….と。

    でもこの方、誰か自分以外の「旋律楽器の演奏者」と組むと、
    全く自分の演奏を自制して、曲全体と、旋律楽器を生かすのに、
    伴奏に徹してしまうので、私のような音楽素人だったら、
    ソロライブまで分からなくても、仕方ないと思いました。

    誰とユニットを組んでも、旋律楽器と響き合う良さがありながら、
    一台の楽器としてみると、
    いつも完全に地味で、「価値ある影」に徹している星さん。

    ちなみに、本体ユニット、Hard to findは、
    どのメンバーも、必要な時には、こういうことに、とても長けています。
    皆さん。

    それがHard to findのグレートな所であり、
    辛さと哀しさにすら思える所でもありました。ユニットの命名通り。
    聖書で言うなら、「狭き門」を選んでいるカンジ。

    (でもだからこそ、このユニットのライブを
    私は随分「追っかけ」させられました。やっぱり長い年月かけて、
    彼らが歩んでいく過程が、素人目にも客席から見えるから。
    無言で教えられたこと、考えさせられたことは多々。)

    そのメンバーとしても、
    「こんなに、ストィックで理想高い伴奏楽器者も珍しいよね」と、
    いつも思わされる人なのですが、その陰で彼はコツコツと精進を続け、
    旋律楽器としても、これだけになっているというのは、

    「みんなに聴かせないと、勿体ない〜!!」ですよね。

    (私だけでなく、その場にいた人はみな似た反応でした。
    ソロで沢山やって、CDも出さなきゃ!とか。

    (HtFの人はソロ的になると、皆さん「こういう傾向」がありますが。)

    うん。私の好きなジャンルはインド古典音楽ですが、
    そいう人が聴いても、十分に星さんの演奏は素晴らしかったです。

    ほとんど地味な影に徹している普段と違い、
    誰はばかることのない豊かな深い、美しい音色となっておりました。

    日常いろいろなことで、気持ちがささくれ立っていたり、
    雑念で固まっているようになっていても、
    いつしかそういう波が静かになっていくのですね。
    「静けさ」を音を出して、音楽にする不思議なギター。

    アイリッシュ音楽の高名な作曲家キャロラン。

    私はこの日ほど、その名を注意深く聞かされたことは、
    なかったように思います。
    星さんの静かなギターの演奏中、
    私は見たことないキャロランという人の存在の影絵ようなものが、
    星さんの肩口から星さんを見守っているような気さえしました。

    作曲家のつくった曲は、作者の手を離れたら、
    もうどんなになってもそれは演奏者の自由だと思うのですが、
    星さんは、キャロランが何らかの想いを込めてつくった曲を
    真摯に受け止め、本当に丁寧に大切に扱っている。

    そして、どんな曲にも内面の物語がある、って思えた。
    それは演奏者自身の物語。
    別に曲に新しい解釈をつけるとか、そういう具体的なものでなくても、
    何か初めてその曲を聴き、又初めて自分で楽器を手にしてから、
    たどってきた、一人のひとの内面の時間。

    キャロランがつくった曲を後世の人が何十万回と演奏し、
    弾き継いていくのですが、キャロランの手を離れたら、
    一回ごとにその曲は、やはりその演奏者自身ものになるのだと、
    改めて感慨が。

    とっくに「故人」のキャロランは、
    それを見守りたいと思ったことはあるでしょうか?
    (分からないですね)
    ただ、この日の星さんのは、聴くことができたなら、
    喜んでくれたかも、と思った。

    ジグのダンス曲「バニシング・ミスフォーチュン」も良かったです。
    私はダンス音楽が大好きです。目がない。
    で、ダンス曲の演奏を聴いて、「ダンサーが思い浮かぶ」場合、
    私は大抵は、プロのダンサーが一人か、
    又は酒場やお祭りで集まって踊る、素人のお客さんの群が浮かびます。

    でもこの日の星さんの演奏では、どうしてかダンサー、
    つまりダンスそのものよりも、踊り手、一人の女性を思わせて、
    ちょっとときめくカンジがしました。(おっ、て)

    人によって聴こえ方はさまざまだと思います。
    私は、昔の村の労働者風の、長いスカートの女性。
    30才以降位で年齢不詳。
    洗いざらしの木綿みたいな雰囲気の女性。子供一人位いて、
    ちょびっと所帯じみている。服も別に古いカンジ。

    あせた色の薄い髪、そばかすで、でも少女というよりは、
    地味だけど妖艶なカンジ。
    仕事帰りに人の集まる野外の場所で、
    ダンス音楽が聴こえたので、何となく、
    こっちの方にやって来たみたいなカンジ。

    別に飛んだり、跳ねたりのダンスでもなく、
    体をゆするように演奏者の前で、ゆっくり気味で
    リズムに乗る。
    (けっこう上手い)

    …….こういうシーンは、私の勝手な趣味なのですが、
    ともかく、うん、ふだん、朴訥で地味で生真面目な星さんが、
    こんな、いわくあり気な演奏するなんて、見直しました。
    (誰だ、この女性?ホホ、梨元)

    めったにそういうこと思わないのですが、ライブ演奏はこうやって、
    勝手にあるコト、ないコト、妄想たくましくして、
    一人こっそりワイドショーする時もあります。
    (それもストレス解消に楽しいです)

    「エリザベス・エア」も良かったですね。
    失礼ながら、星さんはいつもあまり、良い身なりをしていません。
    アイリッシュ音楽の雰囲気は損なわない程度に気を使いながらも、
    ビンボーで学生くさい。
    でも、この曲聴きながら思いました。
    ボロは着ててもココロは錦。圧倒的に感じたことは、

    「この人は貧しい人じゃない」っていうことでした。

    でも、私が女だから外見に注目しがちなのかもしれないですが、
    誰かセンスのいい人に選んでもらって(私はセンス全然分からない)、
    ソロのときは、少し「舞台衣装」してほしいと、
    ワガママに思ったりしました。

    アイリッシュ音楽の中で、星さんはどちらかというと、
    寒々しい暗い曲想のが好きだということです。
    でも客席から聴いていると、星さんの演奏は暗くも寒くもないと
    思います。むしろ、暖炉のように、ほのかに照らす、
    芯のあたたかさがありますね。

    それと「明るさ」。これは性格のことでもなく、
    テンションが「ハイ」であるということでなく、
    ここの「明るい」という意味は、
    物ごとを見る目のことなのかもしれない。
    理論とか勉強とか、そういうこととは、又違います。

    とても個性的だと思うことは、本当にロマンティックな演奏なのですが、なのに全然扇情的でない所。
    切なく、甘く、感情をかきたてようとすることを、
    ためらうかのような、品のいい、誠実さがありますね。

    (他の演奏者のときは、扇情的な、かきててるようなのが、
    いいと思える場合もあります。個性の違い)

    自作の曲「ギャロッピング・スプリング」、「休み坂」は
    いずれも名曲でした。お店のスタッフの方たちもCDをほしがっておられました。
    まだ数は少ないそうですので、これからどんどん書きため演
    奏していってほしいと思います。

    HtFの皆さんは、それぞれ近年ソロやデュオを組んで、
    本体以外の活躍が増えていて、それぞれHtFではみられないような、
    驚くような素晴らしいライブを聴かせてくれますが、
    他の3人のメンバーに比べて、星さんはいつも地味な伴奏楽器に
    徹している演奏ばかり(それもすごいコトです)が多かったので、
    特に一杯書きたいと思いました。(わ〜い)

    メールピンク何かココロに「うるおい成分」がほしいとき、
    又安らぎがほしいとき、星さんのソロライブおすすめです!!

    そして私は今回一人で行きましたが、
    クリスマスやバレンタインデー、またそういうイベントにこだわらず、
    恋をしている二人にも、このライブ聴いてほしいと思いました。
    よい時間が過ごせそうな、気がします。

    2006年12月 扇柳徹さん後日追記

    aasian kukka (アアシアンクッカ)で、カンテレ奏者のあらひろこさんとのライブでした。このユニット、NHK等でも活動中。
    ユニット名はフィンランド語で「アジアの花」という意味です。

    ちょっと早いクリスマスライブ、音の響きの良いという、心地よいカフェでの、アットホームなライブでした。

    「囲む良さ」っていうのを、本当に味あわせてくれた日でした。
    「囲む」とは、小さな会場で雰囲気良くて、
    しかもお店の方等のスタッフの方が、
    いい空気をつくってくれているような時にある。

    ゆったりイスに座って、すぐ前にいる演奏者たちの演奏を、
    一曲ごとにせがむように、楽しんでいるカンジかなぁ。
    外は寒いけど、お部屋は温かくて、飲み物もおいしくて。のんびりと。

    客席は息を詰めて聴くというのではなく、
    でも「音楽はBGM」となっている訳でもなく中心で、なごやかに。
    あくまで、鑑賞の妨げないように全てに気持ちが配られていました。
    (これもカフェ「りびあん」のスタッフの方々のお陰です)

    いつもHard to findの演奏者、良いスパイスみたいに、
    曲を起こしていく、ユニットの一員の扇柳さんしか知らない私は、
    この人の一部しか知らなかったことを、今回知りました。

    この人は何か特定の楽器をメインにして、音楽活動をするというよりも、
    あまり制限なく、自分の表現したいことをくれる楽器や機械や、
    楽曲を選んで、音楽をつくっていく人なのだと思い知ったカンジでした。

    私が「追っかけ」るのは、特定の楽器をメインにして活動するユニットばかりですが、扇柳さんみたいに、アコースティック中心にデジタルも何もこだわらず、自分のつくりたい音楽を表現していく、
    総合的なタイプのミュージシャンもいるのだなぁ、と思いました。

    もちろん、すべての演奏家は同時に音楽プロデュースもしていますが、でも特定の楽器演奏をメインにしている場合と、そういう特定のカラーへのこだわりが薄いような場合がありますよね。

    こういうの総合的な音楽プロデュース中心っていうのでしょうか?
    (恥ずかしながら、私はこういうの全然無知です。
    勉強もしない理由は、ライブの客席の素人の追っかけのことしか
    書かないHPだからです。
    音楽専門家のサイトとも、評論家サイトとも違いますから。
    (はは))

    …….と、「扇柳さん、あなたはこんなに歌が上手かったのですね。」、
    ちょっとびっくりしたライブでした。
    ちょっとしゃがれた引き具合(?)が魅力の、大らかな温かい歌でした。

    私はファンとなりましたし、何かドラマの主題歌とかそういうのに使ってほしいと思いました。本当にいい、そういうのにも。
    映像とリンクして、「シーン」がより輝くのではないでしょうか。

    ケルト音楽中心のアコースティック楽器のユニット、
    Hard to findでは、聴けない彼の歌。

    一般に上手い歌は、楽器の音色の光彩を落としがちなので、
    当然、歌が必要な音楽でないと、入らないし、それぞれの良さがありますので、一つのライブの中で取り混ぜて演奏されますし、楽器メインの所は歌はほとんど入らない。HtFは歌はなし。

    「人間の声の表現力には、楽器はかなわない」と
    私の一番好きなインド古典音楽の、シタール奏者の井上憲司氏が前に何かに書いていたことを、思い出しました。本当に、人間の声は最高の表現力を持っている。一番表現力のあるアコースティックものは、人の声。

    でも歌に目のない、歌のCDばかり聴いている私が、声を出せない、
    機械であまり増幅できない、制限のあるアコースティック楽器ライブに
    ハマったのは、楽器にしかない良さがあるからです。
    (誰しもそう思うように)

    「人間の声の表現力には、楽器はかなわない」と言って、それ以上井上さんは何も言いませんでしたが(彼は一曲だけ歌もの有。やはりその曲人気あったので、歌手よりシタールがメインの彼は悔しかったのでしょか?私には分かりません。この言葉の真意は。ただその後彼のCDに歌はなかったです)、

    この言葉を言ったのはたまたま井上さんですが、誰によらず楽器メインの方にとって、みなさん同じようなことを、考えるときがあるのだと思いました。きっと扇柳さんも。
    扇柳さんの歌はその位、上手かったですね。

    人の声に比べると、一般に表現力が劣るはずの楽器の制限、
    つい立ひとつ置いたようなもどかしさを、楽器はむしろ歌にない味わいに
    変えてくれるので、誰しも両方を楽しめます。

    …….と言う訳で、歌を聴くのは大好きですが、
    アコースティック楽器の微妙さに、
    私はますますハマり続けるのでありました。

    その他のことでも、扇柳さんを見る目が又変わったライブとなりました。
    Hard to findは、アコースティックで主に他民族音楽を
    演奏するユニットです。CDに録音するときは、それなりの工夫がありますし、又CDを意識して、別の良さが十分出ていますが、

    基本的にライブの一番おいしい所は、会場でないと出てきません。
    だから、ラジオやテレビ等、CDの場合は、少し光彩が落ちてしまうことは、アコースティック楽器の場合当然のことです。

    だからミュージシャンによっては、ライブ会場以外の部分は、いろいろ工夫してがんばっていたり、割り切っていたりしていると思います。

    同じアコースティック演奏でも、メディアに出しても大丈夫なタイプの音楽もあります。
    アアシンクッカの扇柳さんのライブは、そういうのが多かったと思います。
    メディアナイズ(?)された演奏。

    出る所出たら、扇柳さんはこういう仕事できる人なんだと思いました。
    必要とされているものを、ちゃんと提供できる。
    私のような「他民族音楽ライブおたく」でなくても、誰が聴いても、ライブ会場以外の所でも、アコースティック音楽の良さを楽しめる演奏中心にするのが、アアシアンクッカだと思いました。

    今回はクリスマスの、アットホームな演奏。子供から年配の方まで、みんなが楽しまないとならないライブだから。

    だてに、50タイトル以上の他のミュージシャンのアルバム制作に参加してないな、と驚きました。冒頭の通り、歌も上手いですが、いろいろな楽器演奏もとてもいいです。
    という訳で、アアシアンクッカはNHK等いろいろな所で仕事をしているようです。

    私の好きなのはHtFの扇柳さんですが、HtFの必要としている部分は彼のほんの一部に過ぎないのだなぁ、と改めて感慨が….。
    (HtFは、誰にしても同様です)

    今回のライブで初めて聴いたのは、扇柳さんのギターの良さ。
    元はロック出身で、まるでエレキギターみたいなティストをアコースティックギターに出していました。うん、コーフンする、かっこいいギター演奏でした。それも、アコースティックギターならではの良さで、こういうの大好き。

    今回もやはり自作の名曲「鈴懸の空」は、染みました。
    又扇柳さんは金管楽器が私としては、一番好みなのですが、
    木等他のいろいろな種類の笛も、又素晴らしかったです。
    この人こんなに笛上手かったかなぁ?って思った程。

    演奏のテンションが上がってきても、
    耳が痛む手前のすれすれを心得ていて、何か優しい。
    ああ、時は経ちましたね。

    「日陰の庭」も本当に素晴らしかった。これだけの力持ってる人なんだなぁ、と思いました。

    HtFの扇柳さんとは、又別のaasian kukka の扇柳さん。
    ユニット違うと、ミュージシャンの方は又皆さんそれぞれ別の味が出ますが、扇柳さんの場合、その印象が強かったです。

    ちなみに前にも増して年取ってから扇柳さんは、いい男になりました。
    顔かたちとかそういうことでなく、余裕とい

    ★なぜここから先の記事がないのか、前にドメイン期限切れ削除という失態をしたときに、移行してその時消えたのでしょうか。悲しい!!! 時間出来たら、バックアップをくまなく探して戻したいと思っています。ごめんなさい。

    2015年3月 RINKA


    RINKAを最後に聴いてからもう随分経ちました。
    このユニットに限らず、インド古典以外はほとんど聴きたくても無理だったのですね。
    遠方に引っ越して、戻ってもまだ仕事と夜学。
    五年の月日は長いです。
     
    でも、いずれまたライブ通いができること、楽しい生活が送れると夢見て、何とかここまでやってこれたのでした。
    で、それまでまだ間があるのですが、今回はたまたまRINKAのライブに行くことができました。
     
    久しぶりのRINKA。
    昔から思っていたのは、RINKAは上手い、RINKAは実力がある。
    でも、私はHard to findの復活をひたすら望んでいたので、RINKAの存在がちょっと寂しかったのですね。
    そのHtFのメンバーは、それぞれにユニットを作り、この五年以上の間に、それぞれ更に腕を上げ、活躍し、良い成果を得ています。RINKAもそう。
     
    HtFのリーダーの小松崎健氏はクレツマー音楽のユニット(
    クラリネット奏者の長崎亜希子氏と「ビロビジャン」)で受賞し、その後はNHKの朝ドラの「花子とアン」のドラマの音楽のソロの仕事をしたりしています。
    で、HtF
    のダルシマーは誰が演奏してくれるのでしょうか?
    扇柳徹氏も、人気ユニット(タテヤマユキ氏と「ロケット姉妹」)で大活躍。
    私は彼の歌のファンなので、彼が歌えるこのユニットも魅力ありました。
    でもHtFが…って。「ジュリアディラニー
    」のボウランを弾いてくれないと、いやですから。
     
    HtFの残りのメンバー、アイリッシュユニットのRINKAは、小松崎操氏と星氏(以下「さん」で)。
    実力派で昔から高い評価をえていたユニットではありましたが、五年ぶりに聴くと、また素晴らしくなっていました。 ユニットは変性し、進化していくのですね。
     
    もう特集記事は大方打ち止めにしたのですが、RINKAの追記をしたのは、まだ中途だったからですね。
    で、HtFはどうなんでしょう?
     
    前に聴いたときは、楽器のディーバ、あの強く、美しい操さんのフィドルが旋律楽器、そして星さんのギターがそれを支えるカンジでした。ストイックな星さんは、自分の音を殺してでも脇を守っていたカンジがして、歯がゆいけど、ソロでないからこういうものかと思っていました。
    でも、しばらくぶりの星さんのギターは、完全無比と思ってしまった程、美しい音色でした。
    こぼれるような、溢れるような。昔から、ソロになったら星さんはこうですが。
     
    それでいて、曲のバランスが変になったりしてないのですね。他民族音楽は、クラシック音楽みたいに指揮者がいるわけでないけど、そのくらい統制がないと曲が損なわれてしまいます。
     
    今回、操さんのフィドル(楽器自体はクラシック音楽のバイオリンですが、弾き方が違うのでフィドルと呼ばれます)と星さんのギター、二人の弦楽器奏者が、楽曲、一つのアイリッシュ音楽のために、かみ合い、響き合っているというカンジ。
    星さんの引きと押しの絶妙さが、また素晴らしくて、聴いてる私の顔もほころんでしまっていました。これって長く、ストイックに伴奏楽器の弾き方をしてきた星さんが培ってきた力だなぁと思いました。こうなるには、すごい練習量だったと思います。
    操さんのフィドルは、後半特にほぐれてきて、弦楽器同士がただ、共鳴し合って、ただ音楽を紡いでくれてて。
     
    単独演奏と違い、複数の人間が一つの音楽を創り上ていくユニット音楽は、メンバーにとっては、楽器演奏のみならず、精神的にも葛藤があり、その分やがて高まっていくカンジ、各自が修行していくカンジが客席を感化し、客席にも教えられるときがあります。一つの音楽という調和の元に、それぞれの楽器が殺し合うことなく、互いの可能性を最大限に引き出し合っていく様子そのものが美だと思うことがあります。
     
     


     
    21:59 | Hard to find | - | -| - | - |